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2010年7月11日 (日)  
真打披露宴の配り物や、ご案内状などの構成を終え、来月には真打セットが家に届きます。こうした真打の準備が進んで参りますと、またお祝いが贈られてきますと、少しずつ実感が沸いてくるものですね。

先月S氏から、真打のお祝いにと「釈台」が送られてきました。あまりに重くて宅急便配達の方がフラフラになって運んできただけあって、ずっしりと重く立派で、高価な事では梅桜亭の釈台に引けをとりません。

自前の折りたたみ釈台は地方のお仕事用で、普段はたたんで釈台セットとして押し入れに眠っております。

ところがこの釈台は折り畳み式ではなく本格的なもの。机のように置いておりますので、怠け者の私でもついつい三方原など稽古してしまいます。

成る程、張り扇の音の響きも良いです。毎日この釈台を前にして稽古をし、立派な真打になるように!という意味で下さったのでしょう。

着物は琴桜師匠に、真打披露に着るようにと江戸褄模様の黒留袖をいただいておりました。それから、新潟の某社長様から辻が花や江戸褄模様の色留袖、他にも素晴らしい帯など高価な品をいただいております。お陰さまで、これで披露宴で着る着物は決まりました。

立派な釈台や豪華な着物に見合った真打ちになるように精進したいと思います!

今日は参議院議員選挙投票してきました!
皆さんも投票しましたか?

2010年7月6日 (火)  
心臓病の原因になるストレスを改める8か条

 人と無用な競争をしない。
 高いノルマを自分で作ったり、無理なスケジュールを立てたりしない。
 熱中しているときでも数分間の息抜きの時間を入れる。
 一度に二つ以上の事をしない。
 他人の話に耳を傾ける。
 待たされる事に腹をたてない。
 競争を持ち込まない運動(ウォーキングなど)をする。
 身のまわりの面白いものや美しいものに目を向ける。

これ、当てはまっておりませんか? この8カ条を改めるのはなかなか難しそうです。

私の場合は、高いノルマを自分で作っただけで終わっちゃう、無理なスケジュールを作ってはどんどん溜まってしまう。これって、ある程度こなさないからよけいストレスになるのでは・・・。

ところで、羽野誠司さんが新作を作ってくれました! 運動音痴の私が、な、なんと日本女子スポーツの開拓者の講談「人見絹枝物語」です。やはり1時間くらいはあるのですが、最近は高座時間が短いので、今度短縮してでも掛けて見たいと思います。

この人のことはご存知と思いますが、オリンピックの女子陸上競技で日本人最初のメダリストです。結核で24才の若さで亡くなるまで、選手としてのトレーニングの他に講演活動、勤め先の新聞記者の仕事、日本女子スポーツ連盟の運営に若手の育成までこなし、その間、世界記録を何度も書きかえたスーパーレディです。

また、女性がスポーツをすることに対する世間の偏見を、改めさせるために戦い続けた戦士でもありました。

「悩み続けている時、前途に希望のない時、決して進歩はしない。新たな希望に燃えて邁進を始めたとき、大きな成果があがる」

これは人見絹枝さんの言葉ですって。頑張ろう!

2010年7月3日 (土)  
先月で新潟「梅桜亭」、これまでの場所は最後となりました。今月からは移転して「新梅桜亭」となります。私にとってはここがホーム・グラウンドのようなものです。辛かったこと悲しかったこと、涙と汗のしみ付いた場所でした。

入門と同時にここに来て12年と6ヶ月、師匠のお陰で普段の寄席では体験出来ない、様々な経験をさせていただきました。師匠の支えがあったから楽しかった、どんな時も歯を食いしばってやってこられました。とにかく師匠に感謝です。感無量です。

高座は80席くらいのネタ下ろしを致しました。

他と比べようが無いけれど、大変な修業だったと思います。これが最後と思うと泣きました・・・。辛い時も静かに見守ってくれた梅桜亭ありがとう!

2010年6月23日 (水)  
日の出町では、三年以上居住している人の「がん医療費」自己負担分を無料化という条例が出来たそうです。

私の大事な身内にも、がん治療中の者がおります。今や癌は3人に1人という時代です。外国には副作用の少ない新しい抗がん剤があるというのに、日本ではなかなか保険適用されません。色々とカラクリがあるらしいのですが、まずは人の命を優先してもらいたい! 費用を気にせずに、適切な医療を受けられるような国であって欲しいですよ。

さて、先日の船の科学館での南極講談は宗谷船内の「士官食堂」が会場でした。ここは観測隊員や乗組員の方々が食事されていたところです。

丁度その日、館内のイベントにケーブルテレビの取材がありましたので、宗谷での南極講談も取材してくれました。

その日はまず、かつて宗谷の乗組員だった磯貝さんの解説があり、それから南極講談でした。あまり上手く行かなかったのですが、それでも小さな子供まで皆さん良く聞いてくださいました。申し訳ないやら有り難いやらで泣けてきます・・。ちょうど脚本の羽野誠司さんも、久しぶりに様子を見に来たというのに・・トホホです。

しかし取材のために、クーラー設備の無い士官食堂を締め切ったものですから、みるみる私の顔が・・顔の汗腺が異常増殖の為に、汗をかくようになると表面がぼこぼこしてくる汗管腫(良性)という病気です。20代から増えてきたのです。これがクーラーで涼しくなると落ち着くのです。汗をかかないようにするにはどうしたらいいのか? はぁ〜毎年夏は気が重いです。

「宗谷」で南極講談という、ありがた〜い一日をありがとうございました。皆さんも、奇跡の船「宗谷」を見に来てくださいね。

2010年6月1日 (火)  
 あっと云う間に6月に・・・。

 何かと慌ただしい中、この秋に真打ちにさせていただける事になりました。師匠と相談の上、真打ち披露宴並びに興行の準備をしております。

 これも一重に師匠のお陰でございます。

 久しぶりの日記です。何から書いてよいやら・・・。

 そうそう、4月にお客様から歌舞伎鑑賞にお誘いいただきました。寺子屋
(松王丸が幸四郎、千代が玉三郎、源蔵が仁左衛門、戸浪が勘三郎)、三人吉三(お嬢が菊五郎、和尚が団十郎、お坊が吉右衛門)、藤十郎の藤娘。どれも素晴らしく、近ごろ涙腺がめちゃめちゃ弱くなっておりますので寺子屋は泣けました・・・。最後の歌舞伎座に行くことができて良かったです。

 5月は中村勘三郎 文京区シビックホール10周年記念歌舞伎に連れて行っていただきました。「六玉川」「仇ゆめ」でした。六玉川は勘三郎出演予定ではなかったのですが・・・踊ってました! これは得をした気分です。勘三郎を間近で観られました。この夜はテレビでも「さよなら歌舞伎座スペシャル」がありましたので、昼夜とも勘三郎三昧でした。


 本当に慌ただしいですけど、二つ目最後の会〜真打ち昇進で名前が変わりますので、「すっぱいは成功の会」のタイトルで会を催す機会もあとわずか。夏に何処かで開催したいと思案中です。

 ところで、いよいよ私の南極講談第2弾「雪原へゆく〜白瀬矗の南極探検」にスポットライトが当る時がやってまいります!!

 講談以外にも、命がけで奮闘する事があります。私のこれまでの人生で最も大変な時期ですが、何度も挫折しながらあきらめず、ついに南極に到達した白瀬のように逆境に負けずに頑張りたいと思います。

2010年4月6日 (火)  
 気がついたら桜が満開に・・・しかし、私の心はどよ〜んと淀んでおります。穏やかな春の心地はいつになったら来るのでしょう。

 姪の子供は風の子です。向かい風が大好きで「ぎゃ〜!」と両手を上げ歓喜の声を上げていたら、ヘタッと風に倒されて・・それでもケタケタ笑って喜んでいそうな子です。母親も向かい風に負けないように頑張っているところです。

 公私共に益々身辺穏やかならず、私もこの試練に耐えるように頑張らなくてはと思います。

 なにしろ民主党政権になってから、世の中一段と大変です。心なしか交通機関の人身事故や未遂等が増えているようで、ダイヤの乱れが国政の乱れを表しているような・・。

 さて、先日は愛宕山講談会でした。桜が満開でお花見行楽の人で賑わっておりました。

 またNHK放送博物館3階多目的スペースにて、スペシャルドラマ「坂の上の雲」の時代、「日露戦争従軍騎兵将校の遺した水彩画」を開催しております。原作にも登場する将校・山内保次が、日露戦争時に満州などで描いた貴重な水彩画50点が展示されておりましたので案内していただき拝見してまいりました。6月までの開催、ぜひお出かけくださいませ!

 今年もその上の階でお花見の宴を催していただき、丁度満開の桜を窓から見下ろしながらご馳走になりました。有り難うございます!

 今日は久しぶりに家篭りですので、部屋とネタ整理をして一日終わってしまいそうです。

2010年3月9日 (火)  
 一昨日は浅草「長国寺」さん、昨日は川越「蓮馨寺」さんの辻講釈です。一昨日は寒かったにも関わらず大入り満員でした!これも師匠の心意気ですかね。だって朝早くから長国寺辻講釈のお客様をお連れして、吉原巡りのご案内をしているのですから〜。

 先月、師匠のお供で「平家物語のDVDの祝賀会」に参りました。祝宴の冒頭で、あの「鬼平」こと中村吉右衛門さまが「祇園精舎」を!歌舞伎以外で生の吉右衛門さまを拝見したのはこれで2度目です。座ったテーブルの真ん前には、近藤正臣や岡本健一が・・何しろ出演者は61人もいるのですから盛大でした。各界からの豪華メンバーの「平家物語」は後世に残るDVDとなることでしよう。帰りに「平家物語」のダイジェスト版をいただきました。

 師匠の「源氏揃」「橋合戦」は市川亀治郎、中西和久、共に第四巻に収録されております。
価格 21,000円 全巻セットですと262,500円でございます。

ご希望の方はご連絡ください。

 昨年は一身上の都合で「梅星通信」も発行致しませんでした。毎年2回開催しておりました梅星の「すっぱいは成功の会」秋の勉強会もお休みをしてしまいましたが、今年はこれまでの遅れを取り戻すように頑張りたいと思います。どうぞ応援の程、宜しくお願い申し上げます。

2010年2月25日 (木)  
 姪の子供が3か月ぶりに九州から戻って来てそろそろ一月。

「かちて!」「これちて〜」「いらん!」これ九州弁。
「本当にいらんの?」と聞くと「いる〜ん」と、言葉も喋るようになりました。先週会いましたらところどころ声は消えるけど「大きなクリの木の下で〜♪」と仕草をつけて歌っています。くるくる動いてホントに可愛いです。

 この頃は姪の病気も順調に回復している様子です。彼女の並々ならぬ頑張りが、きっと天にも通じたのでしょう!予後を心配して、子守りは姪の妹と姪の旦那様と私でスケジュール調整して手伝っております。

 姪の妹は会社がお休みの日も、自分のことより姉を助けています。今時の若いものは〜と言うけれど姪達を見ていると本当に感心させられます。

 私の方は今月中旬、風邪で2日間も寝込んでしまいましたが、やっと良くなってきたところです。高座の無い日でも講談のネタ覚え意外にやることが色々とあります。オリンピックではないけれど、4年ぶりに住吉踊りのお稽古に通わせていただき、芸の修業に精進とテンションを上げているところです。しかし、なぜ後から後から野暮用が増えるのでしょ。あ〜あ・・。

2010年1月30日 (土)  
 姪っ子の病気は、福島の病院を退院してひと月、まだ副作用が大変そうですし、これからも予防の治療が待ち受けております。東京某病院主治医の先生が「本当に良かったね!良く頑張ったね!」とても嬉しそうに言ってくれたそうです。今、子供を迎えに九州に出掛けております。

 少し安心したところで、私も姪に負けないように頑張りたいと思います。
 
 なかなか、ネタ数ありましても掛けるチャンスが無いのもあります。今月は数年振りに「無欲の出世」「赤垣源造別れの徳利」を掛けました。これからも数年あまり掛けてないネタを、少しづつ高座にかけたいと思います。

「白瀬探検物語 立志編」これは 公演予定がありますので、毎月何処かで掛けられたらいいのですが、30分の枠では溢れてしまい省かなければならないのが残念です。何しろ一時間半という長い話になりますので3部に分けてやるしかありません。

 ところで、一番気掛かりだったバスのお仕事が終了しました。私の提案で泉岳寺と回向院吉良邸跡のコースを入れていただきました。隔月で講談をやらせていただいてる「政五亭寄席」の会場が両国四丁目、或いは一丁目の会館です。四丁目会館前が勝海舟の生誕地跡、元「寿司政寄席」会場の近くに回向院と吉良邸跡があります。一度下見をした事もあり、お陰で泉岳寺や両国のご案内は気が楽でした。

 添乗のバスガイドさんが両国の吉良邸や回向院の道順を間違えたり、江島杉山神社や芥川竜之介碑も知らなかったようで通り過ぎてました。マニュアル通り覚えて喋っている感じでしたが、やはり車窓からの案内や決まり文句などはガイドさん、慣れてます。

「バス遊覧の旅」本当に勉強になりましたよ、ありがとうございました。今度は自分でもお散歩など企画してみたいと思いました。

2010年1月22日 (金)  
 一昨日、携帯を水中にドッポーンと落としてしまいました! すくい上げ、直ぐに水分を拭きとり開けてみたらまだ大丈夫そうでしたので何とかなると思っておりましたが・・家に着いて充電してみたのですが電源が入りませんでした。

 翌日携帯ショップで新しい携帯を買いましたよ。古くなっても愛着があり使っていたので、丁度あきらめがついて良かったのですが、もうデータは引き出せないと言われました。

 実は携帯ばかりではなく昨年、パソコンのメールもどうした訳か全部消えてしまいました。この上、携帯の方までも・・新年早々ついてないです。

 先日は泉岳寺へ、昨日は両国へ。来週の「史跡めぐり遊覧の旅」下見です。赤穂義士に思いを馳せて足跡を辿ります。通りがけに偶然、噺家の師匠と講談の後輩に会いました。う〜ん、やはり両国は出会いの場所なのですかね。

 討ち入りの夜に大高源五と宝井其角が出会った両国橋を通ってきました。

 「日の恩やたちまちくだく厚氷」

2010年1月11日 (月)  
 一昨日の続きになりますが、高橋一清さんの事が産経妙にも出ておりました。

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100111/trd1001110229000-n1.htm

 若い人に「もっと旅をして見聞を広めてほしい。そこで故郷の良さが再認識出来たらもっといい」と・・松江は高橋さんの故郷です。高橋さんのお陰で一度参りましたが、小泉八雲の「日本の面影」でも知られる松江は実に素晴らしいところです。宍道湖の夕日や歴史ある町の景観、そして伝統文化。

 企画展でお会いした時に南極講談の事を「育っておりますか?」と・・。あれは、もしかして私のことだったのでしょうか・・う〜ん、「芥川賞・直木賞作家をもっとも多く育てた男」として知られる高橋さんにお世話になったのですから、ぼえ〜っとしていてはいけなかったのです。平常心で稽古さえすれば一人前に!?う〜ん、何とか・・。

 さて、一段落着いたところで今月末は、お知り合いの方のご縁で「史跡巡り遊覧の旅」、バスのお仕事をさせていただきます。ネタなどの準備をし、コースの下見をしたいと思います。師匠の教え「講談は足で稼げ」、高橋さんの「もっと旅をして見聞を広める・・」何事も出掛けてみなければ始まらないようです。

2010年1月8日 (金)  
 皆さま、年が改まってから年賀状を書きましたので大変遅くなり、申し訳ありません。

 年の初めは師匠宅への年頭のご挨拶で始まります。暮れもお正月もそれらしいことはありませんでしたが、姪が無事に退院出来たことが一番お目出度いことでした。舌の炎症がひどいので、見せてもらったら〜うわーこれは水を飲むだけでも痛いわ〜!少しでも口から食べようと、痛いのをこらえて涙流しながら・・・凄く頑張っております。そのせいか少しづつですが良くなっているようです。これからも予防の抗がん剤はつづきますが、きっときっと良い年になることでしょう。

 6年前に南極講談の著作権のことで並々ならぬお世話になり、その上、2006年には松江のイベント「松江ルネッサンス」に南極講談でお声をかけて下さった元文藝春秋の編集長さん、今は松江観光協会観光文化プロデューサーを務める高橋一清さんが、銀座で企画展を開催中でしたのでうかがいました。

「和の心 日本の美 松江 古川誠 写真展」
1月4日〜9日(土)まで 銀座 文藝春秋画廊で開催しております。11時〜19時(最終日は5時半迄)

 高橋さんは松江ガイドブックはじめ、「あなたも作家になれる」「編集者魂」等の著作があります。「編集者魂」は司馬遼太郎、松本清張などなど・・有名作家の秘密・・この本とても面白いですよ。私は只今有吉佐和子さんのところを読んでおります。

 後でわかったのですが、会場には脚本家の早坂暁さんがいらしてました。他にお見えの皆様も、各方面でご活躍の先生方ばかりとお見受けいたしました。

 今日は師匠のお供で恒例の、川越の蓮馨寺さんでの辻講釈。ご住職さま始めお寺の皆さま、お姉さまには大変お世話になっております。

 この一年が平穏な年になりますように・・。今年は蓮馨寺さんが初詣となりました。

2010年1月1日 (金)  
 明けまして おめでとうございます

はぁ〜昨年は一族試練の一年でありました。姪は10月末から 福島の「がん陽子線治療センター」 で先端医療を受けておりましたがギリギリ年内中に退院しました。こちらの所長のF先生を始めとして担当の美人で優しいT先生、看護士さんも助手さんも皆さん良い方ばかりです。

「姪が良くしてもらってありがとうございます!」と言いましたら、「いや、Yさん頑張ってるので・・ね」と言ってくれます。姪は退院の時に先生や看護士さんに見送られて大泣きしたそうですよ。

 最後の治療の結果はひと月後ですが、きっと残りの部分も消えていることでしょう。

 先日、師匠のお供で羽村の川島土木さんの忘年会がございました。師匠とさん八師匠がご一緒でした。この景気の悪い大変な時に呼んで下さって、帰りに玉川上水を案内していただきました。羽村堰近くに建つ玉川兄弟像を見てきたのですが、工事の総奉行に老中松平伊豆守信綱、水道奉行に伊奈忠治(没後は忠克)が就き、庄右衛門・清右衛門兄弟(玉川兄弟)が工事を請負ったんですね。師匠が講談は足で稼げと教えてくれました。年の瀬に一つ勉強になりました。ありがとうございます。

 さて、年末にホームページトップの写真が代わりました。前のはもう8年ほども前の写真ですので気になっていたのです。今度は2ヶ月前の写真です。その両側のぞーっとするイラストは一昨年、絵本作家・型染版画家の関屋敏隆さんがある飲み会で私の顔をちゃっちゃっと書いてくださったものです。しかし、白目向いて怖いけど・・。ウ〜ん、似ている・・と周囲が笑いこけました。

 それではこの一年が、皆様にとって良い年となりますように!

2009年12月2日 (水)  
 新潟の梅桜亭から戻りました。あっと言う間に今年も残るところひと月となりました。

 11月中旬は北海道の実家へ、東京に戻って翌日は姪の入院先福島へ参りました。ここはいいところですね、自然が広がって閑静で・・。

「みちのくの安達が原の二本松松の根かたに人立てる見ゆ」

 智恵子は東京に空が無いという、
 ほんとの空が見たいという。

 智恵子は遠くを見ながら言う。
 阿多多羅山の山の上に
 毎日出ている青い空が
 智恵子のほんとの空だという。


 高村光太郎の智恵子抄より


 近くには、他に野口英世記念館があります。


 姪の治療は二つの先端医療治療を同時にしておりますので、今はちょっと辛そう・・・。しかし、こちらの病院は先生も看護師さんもいい方ばかり。センター内を行き交う方もせかせかしてないですし、落ち着けます。精神的にも恵まれた環境の中での治療です。

 実は担当の先生の計らいで、姪の個室は彼女が入る前に29才と、姪と同じ位の年齢で同じ病気で同じ状態になった女の人が、無事に治って退院したという縁起の良い部屋です。それにこのセンターには患者用の温泉があり、姪は毎日のように漬かっているようですよ。

 姪が難産で入院してから、波乱万丈の2年と3ヶ月。一席の講談に!パパンパンパン!ですが・・身内の事はやっぱりネタには出来ませんね。

 さて、年内に考えておりました勉強会は、一身上の都合で延期させていただきます。本当に申し訳ございませんが、来年の春にご期待下さいますようにお願い致します。

2009年11月25日 (水)  
 講談に入門する前、「語り」を勉強していたときに出演していた「語りまshow」でお世話になっていた先輩、沢柳廸子さんの旦那様で俳優の岩田安生さんが、先月の24日にお亡くなりになりました。

 肺ガンの手術をされた後も、私の勉強会に来て下さいました。お元気になられたものと思っておりましたのにいまだに信じられません。お通夜の日は弔問の列で、岩田さんのお人柄が偲ばれます。あ〜本当に残念でなりませんでした。

 また今月5日は、写真家の郷司正巳さんが亡くなられました。C型肝炎で肝臓移植されて頑張っておられたと思っておりましたのに。

 2006年の1月に「また飲みましょう!」と言っておられましたが、その年の秋に肝臓移植支援募金活動の案内が届きました。この日記でもご協力をお願いしましたが・・あれから3年ですか・・。お酒が好きな方で、飲んでは楽しそうに語られる姿が印象的でした。

 郷司さんの写真集「戦災傷害者の記録・母と子でみる半世紀の肖像」を改めて読み返しましたが、本当に良い写真を撮っていらした方なので残念です。心からご冥福をお祈りいたします。

2009年11月10日 (火)  
気がつけばもう11月に・・。

姪は福島の病院で最新医療を受けることになりました。それは超選択的動注が中心で同時に陽子線というハードな治療です。

福島のF先生が「子供の為にも頑張って治そう!」と何度も言ってくれたそうです。九州の旦那さんの実家に預けられている子供と暮らせるようになるのは、来年になりそうです。

この先生のこの治療なら必ず治りますよ!!

ただ保険が利かないので・・数百万の治療費が掛かってしまいます。 一族あげて治療費の工面をしているところです。南極募金ならぬ姪の命の支援、私も頑張りたいので、是非、お仕事ご依頼宜しくお願い致します!

さて、姪の事で頭が一杯で勉強会を考える気力がありませんでしたが、来月の2週目に開催したいと思います。決まりましたら、ご案内させていただきます。一席は、「白瀬矗一代記」より「立志編」です。

今日は、4代目南極観測船「しらせ」の出港日です。見送りに行きたいのは山々ですが、翌々日は早朝から旅に出かけますので、「白瀬の会」夜のコンパだけ参加したいと思います。

2009年10月5日 (月)  
新潟の梅桜亭から戻り、あっと言う間に10月ぅ〜!

中秋の名月の3日は神奈川県開成町で瀬戸屋敷講談会。師匠が地元の偉人物語 講談「二宮尊徳伝」を。地元だけに大変な人気です。講談は一人の話芸ですから話だけに集中してじっくり聴いてもらうのが一番だと思います。

私の方は「名医と名優」。最初は「田之助紅」の方をと読んでいたのですが、急にお客様の感じをみて、その場で「男の花道」の方に変えましたら、あれ〜ニーマンとシーボルトを混同したりで自分でもギョッ! どちらも回数はこなしておりませんネタでしたが、良い話ですので、このチャンスにと思ったのですが・・ハァ・・。

しかし今まで、当日にネタを変えて痛い目に合ってるのに、学習能力がないのですかね、トホホ・・。

一つのネタ高座百編は無理ですが、50編でも高座に掛けられたら幸いです。

昨日は浅草で辻講釈。私は師匠が長年されているところに途中からお供することが多いのですが、こちらは初回から、師匠とご一緒とは嬉しいです。ところが日中は暑い上に、着物で走りまわり汗を流しても取り換えないでおりましたら、宴席でクシャミ鼻水が止まりません。

この時期はインフルエンザと思われるのでこういう状況は肩身が狭い・・。しかし、一晩ぐっすり眠りましたら良くなりました。ホッ。

仕事以外は姪宅に通っている日が多いのですが、姪の放射線治療もあと少しです。

姪の子だけは雄叫び上げて元気です。

2009年9月6日 (日)  
 9月の声を聞くと途端に涼しくなりましたね。顔のボコボコも目立たなくなり気分は良いのですが、一昨日、姪宅の近くのお店で買った人気メンチカツ、美味しかったのですが少々胸焼けがしました。そのせいか昨日は、夜になってちょっと夏の疲れが出たように思いました。珍しく眠りが浅かったです。あ〜姪はいつも痛みであまり眠れないと言っていましたが、姪から見れば贅沢なことです。

 その姪も、今月から放射線治療しておりますが、少しずつ回復はしております。治療と同時に色々と努力しなければならない事も多くて大変なのに、周りにも気を使いながら子供の世話をし、頑張っていますので若いのに感心します。

 家に居る日が少ないのであれもこれもと思います。あ〜、そういえば勉強会の日取り等も決めなくてはならない時期ですが・・・本当に月日の経つのは早い。

2009年8月24日 (月)  
 新潟から戻りました。

 今回は梅桜寄席一日目が跳ねてから、梅桜亭の後援会の方の新築祝いにご招待を受けまして師匠と伺いました。今回のゲストの、アコーディオン漫談の師匠の歌と伴奏で宴席が盛り上がりました。漫談の師匠は昭和一桁生まれですが、お元気でご活躍されております。私達講釈師は着物を持つのも重いと言ってるのに、アコーディオンを背にですから・・こういう先輩にお会いしますと、私もまだまだこれからだと勇気が出て参ります。

 これから姪宅へ。実は、上京していた姉の家に緊急事態が発生し、姉は北海道に戻りました。姪の妹もこういう事態なので、会社を長期休暇取って手伝ってくれています。姪の妹のお陰で講談も頑張れます。こういう大変な時だからこそ良い成果が生まれるような気がします。

 そろそろ「雪原へゆく〜白瀬矗の南極探検」をやります。少年時代のところは講談会で高座にかけた事はあったのですが、それから先もと思います。

 何しろ1時間半の長講ですから、三部作に分けます。白瀬も軍人でしたので、丁度明治維新の時代、日露戦争で日本を勝利に導いた児玉源太郎とも深く関わって参ります。まもなく放映が始まる司馬遼太郎「坂の上の雲」の時代ですから、同じ時期にドンドン高座に掛けたいと思いますので、「南極第一次観測隊物語」と同様に「雪原へゆく〜白瀬矗の南極探検」ご依頼お待ちしております。

 お客様からいただいた新潟のカボチャと大力納豆「辛み納豆」、これ美味しいのですよ〜。早速姪に食べさせてあげよう。

2009年8月17日 (月)  
 上越市米増「じょんのび夏祭り」で講談してきました。何と、集落の殆どの家の方が来てくれました。この「じょんのび」というのはこちらの方言で「寿命が延びる」というような意味だそうです。どうか皆さま、益々お元気になりますように!

 その後は燕温泉で一泊させていただきました。あ〜いい湯だわ〜、私もじょんのび〜。

 翌朝は妙高高原を歩きました。これがまた気持ちいいのだわ〜。日本の滝百選「惣滝」釣り橋「妙仙橋」など・・癒されます。駅までの帰路、立ち寄っていただいたのは高田公園です。徳川家康の六男、家光の伯父に当たる松平忠輝公が築城した高田城の跡に作られた公園です。

 戊辰戦争時、凶作により貧窮した高田藩の財政を立て直すため、高田公園の外堀にハスを植え、レンコンを育てたことがはじまりです。外堀を埋め尽くすハスは、美しさ、その規模ともに東洋一と言われているそうです。夢に出そうな蓮です。午前中なら花が咲いていたのですが・・しかし丁度見ごろの時期でラッキーでした。

 そんな訳で、毎年終戦記念日には靖国神社参拝しておりますが、今年は行かれませんでした。「ホタル帰る」の宮川さんはじめ多くの戦争で亡くなられた方々、そしてトメさん礼子さん・・心の中でお参り致しました。

 昨日は「船の科学館南極講談」。夏は私もお客様も暑くて大変なので、3階のエレベータホールをお借りしました。お客様の中に小さな子供さん2人。最後まで聞いてくれました。男の子、「ありがとう!」と言ってくれました。喜んで貰えたようで良かったです。

 同じ暑さながら爽やかに感じられます。

2009年8月9日 (日)  
 仕事と姪の家への通いに明け暮れている内に、立秋も過ぎてしまいました。そういえば暑中お見舞いの葉書もまだでした・・。

 病気になって見て初めて分かる「健康のありがたさ」です。本人が一番大変ですが、周りも「健康の大切さ」を思い知らされます。姪っ子の病気平癒を願って神頼みも。

 毎月1回お世話になっております川越「蓮馨寺」さんの呑龍さまにもむにゃむにゃ・・とお参りしてきました。

 実は昨日は師匠のお供の辻講釈でした。昨日は雨が降りそうでしたが、師匠の講釈が終わるまでもってくれてホントに良かったです。川越はいつも行って帰ってくるだけで散策する時間がありませんでした。それがこの頃ご縁があり散策する機会が多くなりました。長閑な田園など・・高層ビルがないので空が広く、夕暮れはとても美しいです。喜多院にも行ってきました。春日の局の書斎や家光が生まれた居間など、そういえば皇女和宮の長持ちもありましたよ。春日の局や家光の子供時代の講談が頭をよぎりました。

 さて、これから姪宅に行きます。往復3時間くらいは掛かりますので、手伝える時間は正味4〜5時間がやっとです。今日も公園に子供を連れてって遊ばしてやりたいと思います。

2009年8月7日 (金)  
 姪が無事に退院致しました。でも家に戻ってきても無理は出来ません。1歳11ヶ月の子供がおりますから、姉も上京して一月以上にもなりますが、これからが正念場です。

 2度の手術後に、予防の放射線治療を毎日受けるらしいのです。姪が自分のことを「手が掛かる子供が一人増えるけど宜しくお願いします」と・・・。

 姪の妹や私も、仕事の合間をみてヘルパーしております。妹は会社勤務しておりますから仕事を終えるのが遅いので、姪の家から出勤して夜遅くに戻ります。それでも姪や姉はどれだけ心強いことでしょう。

 空いてる日に、身体に良いお水を持って行き、子供の遊び相手になってやるのが私の担当です。昨日は子供の公園デビュー、子供に地面を歩かせる練習やぶらんこやシーソーなど・・おかげその後ぐっすり眠ってくれました。はぁ〜私もへとへと・・。

 なぜ若い姪ばかりが辛い思いをするのだろうと不憫に思いますが、彼女の前向きに立ち向かっている精神は立派なものです。

 それに比べて昨日の高座は情けない・・この暑さで集中力欠乏。

 はぁ〜姪に教えられるこの頃です。

2009年8月4日 (火)  
 初めて有線放送の収録を体験してきました。

「南極第一次観測隊物語」全編1時間10分のネタを29分に!これまで寄席や船の科学館での南極講談で、短くするときは前編だけだったり後編だけだったりでしたが、今回の有線の為に全編を半分以下にしたものですから、まるで骨組みだけになってしまい、それも時間に合わせる事だけに気を取られ・・トホホです。
 
 後であーすればこーすればと思うばかりですが、とても勉強になりました。有り難う御座いました。

 偶然にも、南極講談を収録した夜にBS2で映画「南極物語」を放映しておりました。資料提供が西堀英三郎、それに犬ぞり係の菊池徹さん、北村泰一先生協力となっておりました。この映画は感動的ですがかなりフィクションの部分がありますので、事実を伝える南極物語は梅星の講談に限ります!なんちゃって〜。

 著作権契約を交わしておりますので、放送となると一言お断りをと思い、原作者の北村先生にお電話をいたしました。「もっと感動的な本を書くのでそれを宜しく!」と、やっぱりいつまでも夢を追いかけて凄いなぁ〜と感心しました。カラフト犬のことかな・・もしかして西堀さんの話だったらいいなあ〜なんて勝手に想像を巡らしております。

2009年7月30日 (木)  
 新潟は暑かったです。梅桜寄席の後で長岡に参りました。
「ふるさとの講談 直江兼続」

 梅星「喜平次と与六」、琴桜師匠「お船物語」、師匠「直江兼続」という流れです。この公演終了後、お帰りになるお客様方が、「こんないいものだったら皆を誘って来るんだった!」と言っておりましたそうで。

 師匠専売のネタですので、当然ながら私は直江ネタはやりませんでしたが、今回の為に子供の頃の話を教えてくださいました。直江講談会に加えてくださいました師匠に感謝です。

 ネタ一つにしてもこの世界には、お客様には分からない色々な仕来り・不文律があります、他にも色々と・・・。でもこの頃はそんな伝統への美意識は何処へ行ってしまったのか?私のような若輩者でも驚くことばかりです。

 さて昨日、姪っ子の手術も終りました。8時間という長時間でしたが、全身麻酔がなかなかかからなかったことと、若い女性だから切開を出来るだけ少なくして、中の腫瘍とリンパを取り除いたという事と、姪の神経や血管が細くて特に慎重になったので時間がかかったと説明を受けたそうです。


 大手術でしたが、何とか無事な様子。神様と主治医の先生方に大感謝です。

2009年7月24日 (金)  
 昨日、ライブハウス「音や金時」で尺八とギターの「和魂洋彩」に共演させていただきました。土井さんと羽野さんの素晴らしい演奏で講談はとても恐縮です。それなのに、はぁ〜。

 さて、今日から新潟梅桜亭です。そして長岡での「ふるさと歴史講談 直江兼続」も。こちらでは直江兼続の幼少時代の話が私の担当です、梅桜寄席で煮詰めないと・・。この公演、新潟のTVで宣伝してくださっているそうです、しかも毎日!恐れ多くも私までも・・しっかりやらないと・・。

2009年7月21日 (火)  
 連日寝苦しい夜でしたが、今朝は涼しかったのでよく眠れました。月末になると慌ただしい感じになるのは毎月新潟の旅があるからです。今回は師匠お二人とご一緒に私も長岡に参ります。詳しくは、こちら。

http://www.geocities.jp/umeachi/information1.html

 その前日23日の午後7時半より、西荻窪のライブハウス「音や金時」で、尺八奏者の土井啓輔さんと羽野誠司さんの「和魂洋彩」に出演させていただきます。昨年に続いて2回目です。今回は羽野誠司さん脚色の「怪談・雪女」に土井啓輔さんの尺八と羽野誠司さんのギターを入れていただけます。雪女はおどろおどろしい怪談ではありません、どちらかというと世話物ですかね。

 土井啓輔ホームページ http://chikushin-sha.com/
 羽野誠司ホームページhttp://www.geocities.jp/pneuma_jp/

 明日の22日は、38年ぶりに皆既日食がトカラ列島で観測されますね。東京では午前10時頃から11時頃まで・・とか。幸い、先月寄席文字の右楽師匠にいただいた太陽日食観察メガネがあります。お天気よければいいのですが、しかし、このメガネの説明書を見ると「このメガネをかけて望遠鏡や双眼鏡など光学製品を使って太陽を見ると失明する危険がある」と書いてあります・・くれぐれもご注意を。

2009年7月16日 (木)  
 お盆は迎え火を焚き先祖を迎え供養する日本古来行事ですが、新盆を迎えるご家庭では言葉に表しようもない気持ちで迎えたことでしょう。

 しかし、なんという暑さでしょう! もう参った・・です。殆ど家にいる日がなかったので、なかなか出来なかった新聞を、やっと整理をはじめたら一日掛ってしまいました。新聞は5束にも!これに懲りて今度から溜めずに早めに整理することにします。

 着物の整理もしなければなりませんが、お気に入りや良い着物は、直してもらいながらも大事に着ているつもりですが、それでも泣く泣く普段着に下ろしてしまい、沢山ある筈の仕事用の着物が少なくなってしまいました。いくら高価でも絣や紬の着物は高座では着れませんので・・。

 そこで呉服屋さんを廻って見ましたが、目に付くものは予算以上!はぁ〜じっくり見る時間もなかったので次のチャンスにしましょう。

 お盆の終りには、家に迎えた精霊を今度は送り火をたいてお墓に帰っていただきます。花火は元来、精霊送りの行事であったとされていますね。日本の心が若い人にも受け継がれるといいですね。そういう私も日々勉強ですが、今月末は二つのネタをやりますので、暑さに負けずに頑張ります。

2009年7月12日 (日)  
 姪っ子の腫瘍が転移して抗癌剤を飲み始めました。でも姪は負けません!可愛い子供がおりますので。そこで、ほのぼのとした気持ちになってもらおうと、某新聞掲載漫画 南ひろこ先生 作「ひなちゃんの日常」を切り取って束にして持っていって見せました。ひなちゃんは、1歳10ヶ月の姪の子供によく似て可愛いのです。

 実は・・今度は姪の旦那さんの膝が「蜂窩織炎」という病気になりました。ばい菌が入って腫れ上がり、とうとう10日前に入院し、おまけにその病院先でMRSAに感染・・やっと退院できました。まさか旦那さんまでこんな事になるとは思わなかったのですが、先月末から姉が上京しておりましたので本当に良かったです。色々と続きますが、一丸となってこの苦境を乗り切りますよ。

 誰しも生涯一冊は小説が書けると言います。でも、身内の事を売り物にするのはどうかと思いますが、ネタの枕ぐらいなら・・いや、克服したのならまだしも、そういう事をネタにするのはやっぱりさもしい気が致します。

 さぁ、来週は荻窪のライブハウス「音や金時」で、尺八奏者土井啓輔さん&ギター羽野誠司さんの「和魂洋彩」に出演させていただきます。怪談「雪女」に尺八&ギター演奏を入れてくださいます。7月23日(木)午後7時30分よりです。ご期待下さい!

http://www2.u-netsurf.ne.jp/~otokin/kokogaotokin.html

 夏は私の顔も怪談です。トホホ・・。

2009年7月2日 (木)  
 新潟から戻りました。

 もう暑くて32度とか・・ついに私の顔にボコボコが出始めました・・はぁ〜夏はこれだから困ってしまいます。悪性ではないらしいのですが、汗管腫は昨今の医療でも治療不可能なようです・・仕方がないです。その為に暑さが倍感じられます。しかし今日は涼しかったのでボコボコは出なかったのですが、実に奇っ怪です。

 梅桜寄席の後、上越市板倉の「アトリエ・やま」に寄りました。一年振りにおじゃましましたがやはり景色が素晴らしく、経営している山本さんのご一家もとても素敵な皆さんで、お会いすると心が安らぎます。ちょうど「ロウケツ染展」が終了した慌ただしい日に立寄りましたのに、暖かく迎えてくださいました。しかも素材から手作りという何よりのご馳走を作ってくださるんです。

 翌日は春日山城跡と、上杉謙信菩提所林泉寺に案内してくださいました。

 ところが宝物館で、展示物を見ながらメモっておりますと横で、帽子をかぶって登山の出立ちノーメイクの女の人がじーっと私を見ているのです。

「なんだろうこの人、何かしたかしら?」と思いながらポカーンとして顔を見ていたら「あ〜!あ〜!」何と宝井の先生でした・・偶然の驚きです。何となく別れがたく最寄りの駅までお送りし、途中ご一緒にお食事を・・・はぁ〜、お互いにこんなことがあるんですね〜と言いながら、この出逢いに感謝した一日でした。

 山本さんご夫妻のおかげで楽しかったです。彩ちゃん、妙ちゃんにもお世話になりました。本当にありがとうございました!

2009年6月22日 (月)  
 勉強会「梅星のすっぱいは成功の会」は終了致しました。私が呼び寄せるのかどうか分かりませんが、大事な高座の前にのっぴきならない事が起きるのはなぜでしょう・・。

 さて今回の勉強会、ゲストには秋田県金浦の「寄席」で御一緒しました春風亭華柳師匠に出演していただきました。お客様にも喜んで頂き、出演を快く承知して下さったこと本当に有り難かったです。

 それでお礼にと、後日師匠宅に伺いましたら「お入り」と・・・入れていただきましたお部屋はゆったりした和室で、お茶が立てられるようになっております。日本的な落ち着いた粋な家で思わず溜め息が出ました。

 丁度食事時だったようで、食卓にはお料理が沢山に並んでおりました。私にもお料理を出してくださり、炒り豆ご飯がとても美味しかったです。それに・・おかみさん・・凄い美人なのです。御年う〜ん歳・・・若くて可愛いおかみさんのお母様もいらして、色々とお話を伺っている内に居心地が良くてついつい長いしてしまいましたよ。本当に、華柳師匠は落語もお人柄も良い師匠です。

 昨日は船の科学館「辻講釈」。丁度控室で宗谷解説員の磯貝さんにお会いしました。この方は第一次〜第三次まで宗谷に乗っておりました。第一次越冬隊長西堀栄三郎さんを「素晴らしい人」と絶賛しておりました。当時の南極は宇宙旅行に匹敵する一大事業ですから、たいしたもんですよね。

2009年6月8日 (月)  
 北海道の実家で祖母の7回忌法要があり帰省しておりました。

 実家には母と姉夫婦それに、お向かいに弟夫婦の家がありますので、父が死んで母が一人になっても安心なのですが、やはり連れ合いが居ないと寂しいと思います。姉は丁度東京の姪宅に来ていましたので、少し早めに帰って母の側に居てあげたいと思いました。

 しかし親孝行のつもりが、仕事を抱えて行ったものですから、かえって母に迷惑をかけてしまったような気もします。

 私の方は勉強会を間近にして、本当に実家に帰省して良かったのかな〜?と不安でしたが、ここのところずーっと寝不足が祟っておりましたので、故郷の母とともに夜9時半から10時に就眠して、朝の6時から7時に起床し、庭の花壇を眺めたり畑を見たり新緑を浴びて・・・と実に規則正しい生活でリフレッシュすることができました。

 これで体調も整いましたので、頑張ろうと思います。

2009年5月22日 (金)  
 先日師匠宅でDVD「平家物語」をみせていただきました。

 この平家物語は全13巻あります。野村万作、萬斎、中村吉右衛門といった各界で活躍中の47人が出演されてます。師匠は4巻の中で「橋合戦」と「源氏揃」の2席出演されてます。も〜う修羅場のところなどしびれます。その巻には師匠の他に昨年の大河ドラマ武田信玄役、市川亀二郎も一緒という豪華版ですよ。

 師匠もご自分のDVDを見て思わず「うわ、若いなあ〜」って・・・それもそのはず平成12年4月に収録したものです。何で覚えてるか?って、お供してますので。9年前の手帳を調べたのです。

 帰りは歴史足跡を辿ってみました。まず小塚原回向院に行きました。ここは杉田玄白等による腑分けの見学の事などの説明があり、解体新書の扉絵をかたどった青銅のレリーフが残されております。

 有高扶桑先生原作、羽野さん脚色 種痘の「あぶだ春朔」を新作講談で持ちネタとさせていただいておりますので、師匠が古典の医師の話を覚えたらいいだろうとおっしゃって「名医と名優」を教えてくださいました。「あぶた春朔」では、罪人の身体を解体し作成した本の名前など色々と詳しいことが出て来ますが、医師の講談を読む上で大変参考になります。

 もう一ヶ所は浄閑寺。ここは吉原の遊女の遺体が投げ込まれたと伝えられている「投げ込み寺」とも言われておりますが、霊塔があります。その台座には「生きて苦界 死して浄閑寺」と刻まれ、何だか遊女の叫びが聞こえてきそうで胸が熱くなりました・・。

 これから新潟に・・山菜が美味しい時期ですね。

2009年5月18日 (月)  
 先日、お客様のお誘いで行って参りました、「歌舞伎座さよなら公演」。なにしろ一等席ですからしっかり観てきましたよ。

 近松門左衛門の「恋湊博多諷」は実際にあった出来事に題材を取った作品だそうです。舞台一杯に元船が登場、毛剃を団十郎、宗七は藤十郎でした。見応え有りました〜。

「神田ばやし」は桶屋の留吉を海老蔵、家主 彦兵衞を三津五郎。ホロリとさせる人情噺です。これも良かったです。

 昭和29年に、6丗の中村歌右衛門が復活させて人気舞踏となったという「おしどり」では、海老蔵、松緑、菊之助がそろって登場。菊之助はやっぱり姿もきれいで踊りも惚れ惚れしますね。素晴らしい歌舞伎を間近で観賞させていただき感激です。ありがとうございました。

 来月の「すっぱいは成功の会」勉強会の新ネタも、丁度役者が登場する話です。昨年も「名医と名優」を掛けて見ましたがこれは、幕末の名優沢村田之助と名医ヘボン博士の話でした。今度は徳川11代将軍家斉の頃で、文化文政の名優中村歌右衛門と眼科医の半井源太郎との男の花道です。この話も「名医と名優」と題しておりますが、いいお話ですよ。

 それともう一席は「雪女」。6月17日は初夏ですが、偶然にも怪談物ということになりました。世にも美しく切ない新作講談を羽野さんが作ってくださいました。ご期待くださいませ。

 ところで新型インフルエンザが気掛かりですが、マスクは・・なかなか出来ないですが手洗いとうがいはしっかりやりましょう。

2009年5月4日 (月)  
 何かに追い立てられるように月日が過ぎて参ります。気が付いたらGWも残すところ僅かという早さ〜ギョ!

 群馬に出かける日に法要がありましたので、黒紋付きで出掛けました。猿ヶ京「蔵やしき野の花畑」の講談会「講談の夕べ」、ご宿泊の方やご近所の方も来て下さいましたが夜になると肌寒く、温泉に入った後の浴衣姿のお客様はちょっと寒そうでした。

 ご近所のお客様が昨年の約束通り、あゆを食べさせてくださいました。とっても美味しかった〜ありがとうございます。美味しいお料理をいただき、いい温泉に入ってカラオケ唄って・・何故かカラオケの点数が皆さん90点以上。私なんか97点だって!何処かで点数を操作してたりするんじゃないの?と思うほど、点数が甘いの。その後はフカフカのお布団で、ウガ〜ウゴ〜と高いびき。同室のご婦人方にご迷惑をかけたかも。Sさんご夫妻、本当に有難うございました!そしてテニス同好会の皆様も、おつきあいいただいて済みませんです。

 昨日は猿ヶ京から東京に戻って直行、「愛宕山講談会」です。師匠の長講一席は「直江兼続伝」。お客様も沢山いらして盛り上がりましたよ。

 ここのところ、以前一度かけただけのネタをもう一度高座にかけ、勉強していこうと思います。そのネタを復習いつつ、今日は新しいネタをテープから起して台本書き、来月の勉強会の演題です。来月も色々とやる事がありますので今月中に「ネタは早く覚える!!」、これからの目標でもあります。

2009年4月18日 (土)  
肌寒いと言っても爽やかな気候が続いております。

姪っ子の手術後の経過も良く、退院時は一才児の彼女の子供よりもペースト状の食事でしたが、今ではヒレステーキまで食べることが出来るようになりました。舌の腫瘍を切除したので、ちょつと発音出来ない部分がありますが、そこがなんとも可愛かったりする程度です。

まだまだ子守のお手伝いなど含めて、色々と身内のお手伝いは続きますが、私には何もかもが初体験ばかりで驚きの連続です。様々な体験が後々講談に深みが出るのではないかと・・あ、その前にネタをしっかり覚えないと・・。

少しづつ落ち着いた生活に戻りつつあります。

さぁ、今度は講談に気を入れられます。梅星の勉強会の日程も決まりました。6月17日に向けて頑張ります!

2009年4月8日 (水)  
 もう色んなことがありまして、また久しぶりの日記になります。

 まずは先月末の新潟梅桜亭前に、「直江兼続ツァー」がございました。生憎のお天気でしたが、春日山城や謙信が7歳から14歳まで、名僧天室光の教えを受けたといわれる林泉寺などの見学で充実した旅でした。

 3日目は雲洞庵へ。こちらはこれで3回目ですが、雪に被われた雲洞庵もなかなか良かったです。お馴染の「わしは、こんなところへ来とうなかった」兼続の子供時代の泣かせるシーンを思い出します。新潟の旅は5泊6日。いつもより長い滞在となりましたが、講談は足で稼げといいますから、師匠に感謝です。

 一日に姪っ子が、舌に出来た腫瘍の手術をしました。エイプリールフールでしたので、話してもすぐに信じてもらえなかったのですが、腫瘍の大きさは見立よりも進んでいたのですが、経過は良く、予定通り7日の退院です。心配しましたがホッとしました。

 その間は子供の世話の為に姉(姪の母親)が上京し、姪の妹も仕事の合間を縫って手伝ってくれます。本当に仲良しの姉妹で微笑ましいですよ。後は抗癌剤の問題がありますが、切除した腫瘍を調べてからとなるようです。

 桜が満開です。この桜はとても心が和みますが、美しいだけに切なくなる時ががあります。心が反映するのでしょうか・・・。「愛宕山講談会」の終了後、放送博物館の上の階でお花見という粋な計らいをしてくださいました。本当にありがとうございます。夜なべをして覚えたので眠かったのですが、その後はお茶の水の某病院に行き、姪のお見舞いと姪子供のお守りのお手伝いに・・・とても忙しくても、夜は熟睡できるおかげで疲れもとれますから翌日も頑張れます。

 いつも面倒見てもらっている私が、今年は逆の立場になる年回りのようです。大事な身内の役に立てる歓びを感じる今日この頃です。

2009年3月25日 (水)  
 羽野さんのお母さんのご葬儀が20日に終わりました。本当に御苦労さまでございました。これからも色々と手続きに追われ大変だと思います。ご出棺の時に羽野さんが「母を拍手で送ってください」と言われました。あの控えめなお母さんはきっと照れていたに違い有りませんが、頑張り屋のお母さんに相応しい送り方でした。

 月日が経つのは早いもので、もう新潟に出掛ける日になりました。今回は寄席前に「天地人を歩く」バスツァーに参ります。師匠の解説と講談もあり、琴桜師匠もご一緒です。見学は春日山や林泉寺、与板に坂戸城、雲洞庵など2泊3日。終えてから梅桜寄席ですので今回は長旅となります。

 しかし悪いことは重なるもので、長いこと舌の口内炎だと思っていた姪っ子が、実は初期ですが悪性の腫瘍だと診断が下りました。本人は可愛い赤ちゃんもおりますので、気丈に「頑張る!」と言っております。運良く予約で半年も待たなければならないところを緊急枠で手術ということになり、その日が新潟から戻ってすぐの31日。90パーセントの確率で成功と言われているのですが、はぁ〜、まだまだ気が休まる日は遠そうです。

2009年3月16日 (月)  
 草木が生い茂る「弥や生ひ」「弥生月」「桜月」「花見月」など異名が・・今年は桜の開花早いもので近くの公園を通りましたら桜が咲いておりました。

 いつも講談台本などでお世話になっております羽野誠司さんのお母さんが、昨日お亡くなりになりました。ご実家のベランダから見える桜の開花も待たずに・・。

 羽野さんのお母さんのお名前は加代さん、実は知覧や京都などの旅でご一緒させていただいたことがあります。若いときは、京都府庁で最初に正式採用になった女性職員で、当時は袴をつけて出勤されてたそうです。聡明で辛抱強くて、可愛くて人を思いやる素敵な女性でした。

 加代さんはこれまで、八十歳を過ぎてから肺ガン、肝臓ガンを治療され、頑張ってこられました。羽野さんはその都度、お母さんを手厚く元気づけ、看病しながらお仕事されてました。いつも親孝行な方と感心しておりました。

 昨年末から足に出来た潰瘍の治療に新年早々入院され、一度は退院できたのですが、今度はまた肝臓が悪くなって入院されたまま、懸命の治療の甲斐もなく、とうとう帰らぬ人となりました。

 羽野さんはこの入院期間中、毎日2度病院に行き、加代さんの好きな食材を準備して食べさせておりました。日に日に衰えてゆく、気丈だった加代さんの姿を見るのは辛かったことでしょう。

 本当にお疲れさまでございました・・・合掌。

2009年2月26日 (木)  
 暇かと思う月でも何か予定が出来るものです。神様は大事な用事が出来るように日程を確保してくれたのかなと思う今日この頃です。

 さて、20日から新潟に参りました。南魚沼一村尾での「雪まつり」、私も一席やらせていただきました。この雪まつりには屋台も出ています。美味しい食材が豊富なところですので、東京からいらしたお客様は大喜びのご様子でした。

 会場では紅白のお餅も配られて賑やか。その時、どうやらストーブに近づき過ぎて着物の袖を焼いたようです。後で「そこ燃えてたよ〜」とお客様が・・何と!私は燃えてるのも気がつかなかったようです。

 雪の日の梅桜寄席では「雪女」を初めて掛けてみました。何人かのお客様から「凄く良かった」とおっしゃっていただきました。これは羽野誠司さんの新作。ちゃんと覚えてやれば、きっといい話しになると思います。

 毎日起床時間が早くて慌ただしかったのですが、地元の皆さんが手伝ってくれたので助かります。お世話になりました。

2009年2月10日 (火)  
 2月はヒマな月と言いますけど・・OFFが多い月と思っていても、何となく日程が埋まってきておりました。しかし・・こんなに高座の少ない月はこれまでにありませんでした。もっとも、お声をかけていただいても、先に予定の入っている日と重なり、涙を飲んでお断りしたお仕事が2つも・・・う〜ん、よりによって少ない予定の日にぶつかるなんて・・残念です。

 しかしこういう月には、また大事な用事が出来るもので・・師匠琴梅の師匠〜五代目馬琴先生の奥様が亡くなられました。お通夜と告別式、両日ともお手伝いさせていただきました。師匠に入門した時に、おかみさんにご挨拶に連れて行っていただきました。その後2年間、新年のご挨拶にも。そして、おかみさんがご病気されてからは、師匠についてお見舞いにも。今回の葬儀で「師匠と弟子」について改めて考えさせられました。お手伝いさせていただき良かったと思いました。

 今週は、確定申告があります。そして復習うネタ2席と新しいネタも覚える予定です。・・今まで後回しにしていた仕事は結構多いものですから、このチャンスに時間を有功に使うことにしましょう。

2009年1月29日 (木)  
 長いこと日記を書いておりませんが、実は仕事の合間も結構大変だったのです。18日の新潟、昼夜のお仕事を終えてホテルで熟睡している朝方に、私の姪っ子一家が風邪で倒れてしまい、早朝に姪っ子が高熱でどうにもならないという電話がありました・・・赤ん坊が勝手に這い回り泣いているかと思うとゾッとしました。

 東京に着いたら急ぎ姪っ子宅へ。赤ん坊も風邪を引いてるので、その赤ん坊にチューされた姪っ子の妹まで高熱を出し・・・2人の家を行き来したのですが、何だか私も具合が悪くなりそうでしたよ。それでやっと今日、ゆっくり家にいられた訳です。この後は何事も起きないようにお願いしたいものです。

 みんなインフルエンザではなく胃腸風邪だったようですが、これからも「Aソ連型」というインフルエンザが・・タミフルが効かないというのでしょう〜皆さんもお気をつけてくださいませ。

2009年1月16日 (金)  
 今月末に金浦で「白瀬物語」の口演があるかもしれなかったので、高座がある時に掛けておきたいと思っておりましたが、今月は見送りという事になり・・・ホッとしているところです。高座百遍といいますから、いずれ白瀬中尉の郷里で公演することになるまでには、連続講談にして口慣らししたいと思っております。

 それで、まずは愛宕山講談会で少年期から千島へというところまでを掛けてみました。ちょっと変なところで区切ったかもしれませんが、はぁ〜もっとスラスラと読みたいところでした・・けど、「師匠が今日は良かったな」と・・やっぱり新作講談の難しさをよーくご存じだからなのでしょう。次回はもっと口慣れるように稽古を致しますよ。
 
 前講は貞山先生のお弟子さんの貞鏡さんでした。しっかり修羅場を読んでいるので、師匠が感心しておりました。貞山先生の実のお嬢さんですから、美形ですし女性ながらもきちっと読んでいると思いました・・私も初心に帰って修羅場も稽古しないと・・。

2009年1月6日 (火)  
 新年明けましておめでとうございます

「新しき 年の初めの初春の 今朝降る雪の いやしけ吉事」

 万葉歌人の大伴家持が759年の正月に詠んだ歌で、家持が世に残した最後の歌。「いやしく」というのは益々重くなるという意味です。初春に積もる雪のように、「良き事」が重なってほしいということです。当時は、新年に降る雪は吉兆とされていました。(産経抄より)

 元旦は師匠宅に新年のご挨拶を致しまして、帰りにブラリと神田明神と湯島聖堂に行ってみました。神田明神では、振るまい酒や餅搗き、神田囃子と賑やか。参道に長寿甘酒がありましたので、健康を願って甘酒を一杯。湯島聖堂には昭和50年に台湾から寄贈された、当時世界で最も巨大な孔子像が建立されております。神田駅の上にこういう銅像があったとは・・。

 三が日は、姪っ子宅に行って姪と赤ちゃんに新年のご拝謁・・もう、どこの家でも赤ちゃんが王様、皆召使いと思っているようで、「こりゃ乳母、もっと相手をいたせ!これ女中、まだ余は寝ておらんぞ!もっとべろべろば〜と笑わさんかい!これ、まだ寝ておらんぞ〜何処へ行く まだ余は眠くないぞ・・ふぎゃ〜ふぎゃ・・あ〜しまった寝てしまったわい・・スースー」なんてことが育児雑誌に、これを読んで姪っ子と大笑い。

 今年みたいなノンビリとしたお正月は、入門前以来のことです。新潟の美味しいつきたてのお餅をいただき、大力納豆や鮭も、お正月用の食品もバッチリいただきました。お陰で、良いお正月を過すことが出来ました。ありがとうございます。

 今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2008年12月29日 (月)  
 毎年12月28日は、協会の行事「薬研堀張扇供養」がありますが、今回はお休み致しまして、本年度の仕事納めは、羽村の「川島土木 会社設立30周年記念忘年会」に師匠のお供で私もお招きをいただきました。もう一人のゲスト、噺家の柳家さん八師匠もご一緒です。

 私が前講一席、さん八師匠は「小さん師匠一代記」、師匠は「出丗富くじ」、さん八師匠の噺は大爆笑!!師匠も高座裏でケタケタ笑っておりました。本当にさん八師匠は楽しくて良い師匠です。

 今年も色んなところでお仕事させていただきました。有難うございました。

 来年の抱負は大作「白瀬物語」。大変面白い物語ですので、どんどんと読み込んで良い講談にしたいです、ご期待下さい!

 古典では、今年高座に掛ける予定だった「男の花道」と軍談物を一席きちんとやりたいものです。これからは多くのことは出来ませんので、充実した高座を目指して頑張りたいです。

 皆さん、どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。

2008年12月27日 (土)  
気忙しくなると、パソコンを開けるのがちょっと面倒になる日もあり、暫く日記を書いておりませんでした。

 さて、先週は貞山先生の会「八王子若手演芸会」に出演させていだきました。八王子市議会議員の方が世話役で地域のことに一生懸命、先生の後援の方です。貞山先生の「義士伝」に、お客様方熱心に聴き入り盛り上がっておりました。

 本年度最後の本牧亭土曜講談会にも出演させていただきました。お昼の寄席から通して聴いてくださった方もおり、恐縮致しました。

 一昨日、今年最後の梅桜寄席から戻りました。師匠も琴桜師匠もお揃いの梅桜寄席でした。12月にしては暖かで、師匠の手料理や新潟から美味しいタラの煮っけやゴマ豆腐を持ってきてくださったお客様、佐渡の珍しいもの等、本当にお世話になりました。

 N氏に案内していただき、琴桜師匠と越後一の寺「雲洞庵」に連れて行っていただきました。私はこれで2度目ですが、更に詳しく見ることが出来ました。

 千数百年前に尼僧院が建設され金城山から湧いてくる霊泉で沢山の病人を救ったということです。門よりの参道には法華経が一字一石ずつきざまれ埋められ、踏みしめてお参りすると、罪業消滅、万福多幸のご利益があるそうですよ。しかし、本堂や庫裡、座禅堂、観音堂、客殿も冬でも窓開けっぱなしで寒かった〜。白瀬中尉の実家「浄蓮寺」もこんなに寒かったのかな〜?

 暖かくなりましたら、もう一度行きたいと思いました。

2008年12月15日 (月)  
 勉強会は昨日終了したのですが、今回の新作はまだ助走の段階。来年1月の全編上演に向けてまだまだ稽古は続きます。

 昨日の12月14日と言えば赤穂浪士の討ち入りの日ですが、偶然にも「アムンゼンが南極点に一番乗りした日」だったのです!! その日の朝刊を見て、初めて気が付きました。やはり南極とは縁があるんですかね〜。

 楽屋としてお借りしました羊蹄丸船室の窓から外を見ると、まるで開南丸に乗っているかのような風雨でした。そんな荒れた日に、お台場の船の科学館までいらしてくださったお客様、心より感謝いたします。

 5年前「南極第一次観測隊物語」に来て下さったお客様が「もう最後だと思って来たよ〜」と、5年前には杖無しでいらしたのに、今回は杖をついて御年88才・・。羊蹄丸に入るまでの階段が大変なのによく来て下さったと感激しました。

 また、「今日は少ないだろうと思って」と。お忙しい所を無理して来て下さった方も・・・本当に有難うございます。わざわざ白瀬中尉の郷里からも・・・有難うございました。心より御礼申し上げます。

2008年12月11日 (木)  
 お天気が続いており爽やかな日が続きますね。実は浅草の「もへい寄席」今回で丁度100回、そして最後となります。入門して、ずーっと出演させていただきましたが、寄席が7日から14日に変更になり、「もへい寄席」を避けて14日に決めた私の勉強会が、結局ぶつかってしまいました。トホホ・・・。これが最終回の「もへい」ともなれば、出られないのが尚更残念です。

「駒形どぜう」の社長さん、「魚やもへい」の皆様、これまで大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

 あ〜、私の方は「白瀬」猛烈に焦っているところです。来年丑年だけにモ〜ウ〜鼻息荒いです。

 皆さん!青函連絡船「羊蹄丸」内での勉強会に是非いらしてください!
 そしてこのチャンスに館内や羊蹄丸をご観覧下さいませ!

2008年12月6日 (土)  
 先日は、弁護士の渥美先生のご縁で、「市原市憲法9条の会」で講談を一席させていただきました。憲法に疎い私ですのでお役に立てたかどうかわかりませんが、とても良いホールで関係者の方々にお世話になりました。次の準備で打上げには出られなかったのですが、有難うございました。

 新作オリジナル「白瀬南極探検」口演まで一週間です。ここ数日は昼間出掛けるので、夜中にブツブツ言ってます。新聞配達の音を聞いてから眠りにつきます。もう日がありませんのでプレッシャーの重さで、普段のようにいつまでも眠れません、当たり前か・・・。

 昨夜は流石に疲れて午後1時には眠りましたから、少しは顔色も良くなったかも。それで、青森の元教師の方で大変お世話になっておりますNさんが、神田周辺「江戸から東京へ幕末から明治維新を歩く」のウォーキングに参加されると言うので、私も参加というか、会いに行きました。

 私はスタートが遅かったので、お会いするため途中から戻ってゴールで待ち受けましたら、Nさんのお友達でマラソンをされている方とご一緒でした。流石2人とも歩くだけで3時間のところを、観光しながら3時間以内で到着です。私もコースの三分の一の距離ですが、久しぶりに歩きました。

 しかし、いい景色や名所を見ても気持ちに余裕がないものですね。今度はのんびり出来るときに参加したいものです。

 白瀬中尉のように、一心不乱に北極に向って突き進む心境で頑張ります。

2008年11月27日 (木)  
 11月に突入したかと思ったらもう月末です。はぁ〜月日の経つのは講談ほど早い。

 毎月恒例の新潟から戻りました。18日に、梅桜亭で大変お世話になっておりますI氏のお母さんが亡くなられました。いつも「うめぼしさ〜ん、うちの枝豆食べて〜」、「菜っ葉食べて〜」と。寄席が跳ねた後の宴会の途中、夕方の買い物に出掛けたら、このお母さんに出会って、「うめぼしさん、大変だね〜家で休んでいきな〜」と、いつもニコニコして優しい方でした。でも、最後にお会いした8月の寄席では、じーっと見つめているだけでした。「あれ?」と気になりましたが、これが今生のお別れになるとは思いも致しませんでした。本当にお世話になりました。  合掌

 新潟から戻った翌日は、貞山先生のお供で八王子へ参りました。同じ京王線沿線なのに、なかなか行くチャンスがありませんでしたが、とても良い会場での講談会。ホールもきれいだし、良いお客様でした。貞山先生の義士銘々伝に聴き入り笑ったり泣いたり盛り上がっておりました。

 帰りに「松姫もなか」をいただきました。これ八王子の名物菓子ですよ。ご存知のように松姫は、武田信玄の五女で出家後は信松尼。武田家滅亡後3人の姫を連れて今の八王子に、武田一族とともに信忠の冥福を祈りながら八王子台町のあばら屋に移り住み、寺子屋で近所の子供達に読み書きを教え、蚕を育て織物を作った・・と、地域のためにも尽くされております。信松院の墓地、中ほどの松の下に松姫のお墓がございます。・・実は数年前に松姫に興味を抱き調査に出掛けたことがあるのです。

 さて、いよいよ迫って参りました梅星の勉強会!一昨日の朝日新聞夕刊、イベントコーナーに12月14日の船の科学館羊蹄丸内アドミラルホールにて「宝井梅星のすっぱいは成功の会」「雪原へ行く〜白瀬矗の南極探検」のお知らせを掲載していただけました。早速、チケットお申し込みのお電話をいただきましたよ。
来月の2日には読売新聞にも告知掲載していただける予定でございます。
ご予約お待ちしております!

2008年11月11日 (火)  
 猿ヶ京温泉「蔵やしき野の花畑」で講談会を開いていただきました。その日は川越「蓮馨寺辻講釈」終了後、大宮からの新幹線に乗り継ぎまして本番にギリギリセーフ。前講で45分も繋いで下さったこの会の企画者S氏に感謝です。
 
 それに宿のご亭主に女将さん、大変お世話になりありがとうございました。ここは温泉にお料理がとても美味しいですよ!一度お出掛け下さいませ。露天風呂から見る紅葉は見頃ですよ。はあ〜良い湯だ〜な・・。

http://www.kurayashiki.co.jp/index.html

2008年11月5日 (水)  
 師匠のお供で新潟へ。魚沼の親柄区と長岡のライオンズクラブの例会とで師匠の講談「直江兼続」の口演がございました。私も前講で一席。大変お世話になりました。

 宿は梅桜亭へ・・先月末は地元の方に後片づけお願いして帰ってきましたが、いや〜本当にきれいにしてくださいました。いつもありがとうございます。宴会もありませんので、午後10時半には就眠出来ました。梅桜亭でこんな早く眠れたのは珍しいです。あ〜よく眠りました?

 白瀬を蘇らせる会の会長さんからの依頼で「白瀬中尉」を講談にします。「雪原へゆく〜白瀬矗の南極探検」講談にするのはとても難しい話を、さすが!羽野さんが良い講談本に書いて下さいました。

 あとは頑張って覚えないと・・。

2008年11月3日 (月)  
 東京海洋大学学園祭でOB会「楽水会」主催の「楽水会セミナー」で「南極第一次観測隊物語」を口演させていただきました。それが、前日はお腹と胃の調子がすこぶる悪く、しかも熱がありましたので、ネタを復習い込めずに当日を迎えてしまいました。胃腸に良いというので、すり下ろしたりんごを食べて頭を冷やして寝込んだ甲斐があって、当日は良くなりましたが、口演では専門家のお客様ばかりなのに・・えらい間違いも・・本当にすみませんです。

 もうじき真打ちと言われてるけど、これじゃまだまだですわ。

 しかし、天候に恵まれたので品川キャンパスも賑わっておりました。帰りに楽水会ベンチャー市場で昆布やイリコに塩辛、他にはカレイと、その夜のおかずを買って帰りましたが美味しかったです。

 本日までですので、出掛けてみて下さい。

 楽水会の会長様、並びに会員の皆様、大変お世話になり有り難うございました。

 今日は師匠のお供で、新潟県魚沼と翌日は長岡に行くことになりました。まだお腹の調子が悪いので、ご馳走が出ても食べ過ぎないようにしないと・・。

2008年10月28日 (火)  
 新潟から戻りましたけど、慌ただしさは変らずです。

 数年前に覚えたけど掛けるチャンスがなくて、倉庫に入ったままのネタが沢山あります。それを毎月一席復習って、荒くてもいいから掛けるようにしようと倉庫から少しずつ取りだしてみようと、今回の梅桜寄席でも、寄席前にざっと短縮して復習ってみました。声を出してないのでどうなるかわからなくても、次の高座にはだいぶ安定してくると思います。1年でも放っておくとすっかり忘れてしまいますので、出来るだけ高座にかけるチャンスを作ろうと思います。

 来月1日〜3日は「東京海洋大学」品川キャンパスで学園祭「海鷹際」がございます。その初日に海洋大学OB「楽水会セミナー」に出演させていただけることになりました。昨年に引き続き2度目ですので気合いが入っております。

 実は、宗谷が無事に南極にたどりつけたその陰には、随伴船「海鷹丸」(海洋大学の練習船)の活躍がございました。海鷹丸のエピソードを折り込んで「南極第一次観測隊物語」を、羽野さんの音楽入りで口演させていただきます。

 「海鷹際」では色々とイベントがございまして、楽水会ベンチャー市場ではイリコ・昆布に長崎県の「エタリの塩辛」「数の子」明太子」等も販売いたしますよ。こちらも楽しみですね。

 これからは、「海鷹丸」の準備に入ります。集中・・。

2008年10月20日 (月)  
 10月も慌ただしい月となりました。考えて見ると家でゆっくり身体を休める日がなかったような・・。

 先日、「日中友好講談大会」が終りました。この講談大会は「日中講談交流仲間の会」が昨年中国を訪れまして実現した公演です。私は「中国講談旅行記」の中の視察の映像に合わせて3分くらいお話するので、その映像をメールで送ってくださったのですが、残念なことに私のパソコンでは映像を見ることが出来ませんでした。しかも当日のお昼、本牧亭で評弾家の方々と食事をするというので、楽屋弁当の追加等雑用が終了後、黒門町に行って昼食をいただきました。私は後になりましたので、ただ食べに行っただけ・・そんなことで、何も準備出来ないまま本番を迎えることになりまして、草臥れた〜ですわ。

 新聞で随分宣伝していただきましたので、お断りしてお帰りいただくことになるのでは・・という不安もありましたが、丁度いい感じにお客様にご来場いただきました。

 会長の師匠、大変お疲れさまでございました。仲間の会の皆様大変ご苦労さまでございました。中国からお越しいただきました評弾家の先生方お疲れさまでございました。

 やっと今日一日家にいられます。といっても部屋の掃除や整理、新作講談覚えたり復習ったり・・やることは山のようですから、まず休もう〜。

 食欲の秋。美味しい新米に「かんずり漬け・えのきだけ」!ホカホカの新米ご飯にかけて食べると究極の美味しさですよ。これは、8月にお世話になりました、上越板倉の山本さんからいただきました。「アトリエ・やまの夏まつり」で「ゑしんの里記念館」での「ホタル帰る」公演のことが大きく地元の新聞に掲載され、記事のコピーも送って下さいました。本当に楽しかったです〜。また、遊びに行きます。

 明日は、疲れを癒しに温泉にでも行ってきます。

2008年10月14日 (火)  
 先日は千葉の「三井住友海上火災保険会社」で講談一席、やらせていただきました。色々なところでお世話になりますが、保険会社は初めての経験です。生命保険だからって訳ではありませんが、オリジナル講談の「ホタル帰る」が演題でした。まず、講談は初めてとの事だったそうですが、どうしてどうして立派な高座を作ってくださり恐縮しました〜。お世話になりました。

 その翌日は、師匠のお陰で青山の高徳寺、「御十夜」で一席。こちらは、「河内山宗俊」のお墓がありますことでも有名なお寺です。実家も浄土宗ですので、一席後に有難い法話やお経を拝聴し帰って参りました。ありがとうございます。

 そして、昨日は船の科学館での辻講釈でした。秋空の下たくさんのお客様、その後で「宗谷」を見ていただきました。

 この間、第一次南極観隊通信係の作間俊夫さんがとても可愛がっていた「猫のタケシ」の記事が新聞にデカデカと出ておりました。今の「宗谷」には、船室で隊員の肩に乗っている猫のタケシが・・してみるとあのマネキンの隊員は作間さんですね!

 私の講談でも「猫のタケシ」のことは余談で話します。今回は少しタケシのことも・・。帰りは船の科学館の売店で買い物して帰ってきました。船の博物館ですから色々と学ぶことが多くて楽しいですよ〜。

 新潟のお米を頂きました。美味しい新米早速「いただきま〜す!」

2008年10月4日 (土)  
 ここのところ急な用で、早朝出掛けることが続いてくたびれました〜。

 お客様から、打ち合わせかねた?お食事のお誘いを受けておりました。それで、どうしょうかな〜と気が重かったのですが、気を取り直して出掛けました。

 新宿の医大通り、「歓」という中国料理店に連れて行っていただきました。本当に疲れていたのでだるい身体に鞭打って行きましたら、何と!お料理が美味しいのです。それに、ご店主が「梅ちゃん」、親しみが沸きます。美味しいお料理をいただき重い気分も和みました。今度は誰かを誘って食べに行こう。

 今日は、錦糸町の「すみだまつり」に出掛けます。楽しそうです!

2008年9月29日 (月)  
 今月の新潟梅桜亭、ゲストは柳家さん八師匠でした。明るくお元気で大変面白い師匠です。それで頭脳明晰、お人柄も良く本当に楽しい師匠ですので、腰痛だった事も忘れてしまいました。

 稲刈りしてきました!腰痛が良くなったばかり稲刈りしたものですから、叉腰が・・・でも小さな釜で稲を刈った時のシャリシャリ感は爽快です。ギザギザが付いた釜の刃、これすぐれ物ですよ。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」もう垂れすぎて地べたにくっついてしまって・・そこまで垂れると穂も腐ってダメになるそうです。ですから、丁度、稲刈りが忙しい時期なのですが、それにも関わらず、寄席にお客様が沢山来て下さいました。

 琴桜師匠は一日だけのご出演。お二人揃ってこそ梅桜亭ですから、やっぱり琴桜師匠がご一緒だと師匠も嬉しそうです。

 地元の皆さん、稲刈りご苦労様です。今月もお世話になりました。早くも今年の美味しい魚沼米「ごっつあんです!」

2008年9月26日 (金)  
 先週は、ライブハウス「音や金時」で土井啓輔さんの尺八&羽野誠司さんのギター「和魂洋彩ライブ」にゲスト出演させていただきました。私の講談2席に素晴らしい尺八とギターが入るという夢のよう「講談Night」でした。「本能寺の変」はこれからみっちり稽古しないとダメですわ。それにしても、土井さんの尺八と羽野さんのギターって絶妙です。

 その翌日は水戸の「二葉会」に、今年もお供で参りました。何が楽しみかって講談後のご馳走です。帰りにいつもお土産でいただくのですが、今回は普通のトマトの3個分もある大きなトマトが12個くらい入ったのを一箱いただきました。うわ〜嬉しい!ひえ〜重い!いったいどっちなんだと思いながら持ち帰りました。

 さて、翌日は姪っ子宅へ。ちょっと見ない間に赤ん坊がまた人間らしくなり「ほぉ〜、はぁ〜、ふぅ〜」とか発して、一段と歯に力が入る可愛さ!丁度1才になりました。抱っこして寝かせるのですが、笑いながら眠ると天使のようです。しかし、重くなりました・・。

 疲れも手伝って、翌日には腰が・・腰痛です。秋分の日は、あしがり郷の講談会。この日も暑かったですね。汗が出るので師匠も私も蚊の餌食、痒いは暑いはで参ってしまいました。「わの会」の会長小泉氏は発明家で、腰に良い「健康ボール」で特許を取られたそうです。いずれお店や通信販売等で購入できるようになると思いますが、私も腰の為に買ってくるんでした。

 一昨日は昼席の後、岡部企画「変人奇人の集い」で一席。いつも応援していただき感無量です。

 昨日は世田谷玉川台区民センターで「交流の集い」。アトラクションで講談を・・二人で一人前という、ちょっと情け無い私ですが、それでも呼んでいただいて「講談も面白い」と言っていただけたようで良かったと思いました。
 
 さあ、新潟梅桜亭です。湿布張って、よ〜し頑張ろう。

2008年9月18日 (木)  
 ここ数日でも、びっくりするような事ばかりです。金融危機や汚染米、天候不順で集中豪雨や不用意な災害、政治にも・・。

 その影響が・・うかうかしていられませんね。しかし来週まで、幾つかネタ出しをしてしまい、覚えるのに追われてます。日頃、高座がないと怠けてしまい、こういう時は大変になるという戒めでしょうか。まず「ホタル帰る」のご依頼をいただいておりましたので、今日は、蕨の市民会館に参ります。

 明日は、ライブハウスに出演させていただけることになりました。是非いらしてくださいませ!

 土井啓輔さんと羽野誠司さんのDuo「和魂洋彩」です。

9月19日(金)場所:西荻窪 音や金時 電話03-5382-2020
        開演:午後7時30分チャージ:2600円

 出演 土井啓輔(尺八) 羽野誠司(ギター)
    宝井梅星(講談)演題 「西行法師 鼓ケ滝」「本能寺の変」
    尺八&ギターのBGM入りで2席です。

 さぁ、頑張ろう〜。

2008年9月5日 (金)  
 昨日、産経新聞の「きょうの言葉」に白瀬矗のことが掲載しておりました。

「日本人で初めて南極到達した白瀬矗中尉が1946(昭和21年)年9月4日、腸閉塞で死去した。白瀬中尉と隊員は1910年、東京芝浦港を出港。1912年に南極にたどり着き、日章旗を立てた地点一帯を「大和雪原」と命名した。」

 4日は、白瀬中尉の命日だったのです。それで、昨日秋田の金浦で白瀬矗の慰霊祭が行われました。実はその慰霊祭に参加と調査の為に金浦に行く予定でした。それが、色々と事情が重なり行かれませんでした。

 金浦の皆様、大変お世話になりながらご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。このお詫びは、講談「雪原へゆく〜白瀬矗の南極探検」、白瀬の故郷金浦の皆様の心意気に報いるように、精一杯努力いたします。

 昨日は自責の念に駆られ、身体がだるくて一日の半分は横になっておりました。きっと白瀬中尉が草葉の陰で家がお寺だけに「喝!」と叱っておられるのでしょう。ご免なさい。

 今月は、いくつかのネタ覚えに追われますが、平行して「〜白瀬の南極探検」も、なにしろ前編45分ですから、後編が出来るまでに、前半はあらかた覚えなくてはと思います。よーし、気合いを入れて頑張ります。

2008年9月4日 (木)  
「梅星を育てる会」の会員の方に「梅星通信」、上半期と下半期の年2回お送りしておりますが、今年の上半期はお休みさせていただきます。申し訳ございませんが、今年の「梅星通信」は11月中旬頃に一年分としてお送りいたします。

 このところ、夏の名残の暑さがぶり返しておりますが、部屋に心地よい秋風も入ってきます。お陰様でオリジナル「南極」と「ホタル」の口演機会は多くなり、大きなところで公演もさせていただきましたが、その他のネタを掛けるチャンスが少なくなり、気づいて慌てております。

 そこで今月、ネタ出ししているのはオリジナル「あぶだ春朔」。南風舎・岡部企画「変人奇人の集い」で口演させていただきます。

 もう一つ楽しみにしているのは、ライブハウス「音や金時」で「和魂洋彩」の土井啓輔さんと羽野誠司さんのステージに出演させていただくことです。こちらでは尺八とギターの演奏入りで2席。1席は「本能寺の変」。そういえば数年前に渋谷のライブハウス「エッグマン」で一回掛けたきりでした。大丈夫かな〜。

 う〜ん、他にも数年掛けてない演題を出しております。ネタ出し選びで失敗しないように頑張らないと・・。

2008年8月27日 (水)  
 新潟から戻りましたら、秋のように涼しい毎日でとても過ごしやすいですね。

 今月は、いつもの梅桜寄席の前に、師匠のご紹介でお知り合いになりました上越市板倉区の「アトリエ・やま」の夏まつりイベントに参加させていただきました。

「アトリエ・やま」は、ご主人の正男さんが七宝アート、奥さまの一子さんが、自然の草木などで染めたリフォームの洋服やバック小物など、次女の妙ちゃんは可愛いお人形などの制作。それに長女の彩さんも運営に協力するという、皆で支え合う理想的な家族です。

 実は「梅星を育てる会」の会員になっていただき、いかにもつんのめりそうなこの梅星を頑張れ頑張れと励まして下さいます。今回はゲストにギター演奏で羽野誠司さん。丁度梅桜寄席の出演で新潟に行く前日で、グットタイミングでした。そこに、応援に駆けつけて下さったのは大力納豆の社長さんとお友達。お忙しい中を、誠にありがとうございます!

 アトリエやお住まいも、お洒落で居心地が良く、凄く素敵でした。夕食には畑や田圃で丹念に作ったお米から野菜、それにお蕎麦までが上手に調理されて食卓に並びます。その美味しいこと!それでいて色々と提案して町の為に尽くす文化人ご一家。自然体ですから本当に素敵なお二人ですよ。

 会場の「ゑしんの里記念館」は、建築も凝っていて素晴らしい建物です。舞台の背景は庭に面したガラス。水盤(池)に映し出される妙高山・火打から妙高連山の雄大な景色が堪能できる優雅な和室でした。夜はライトアップされ、幻想的な空間が生まれます。はぁ・・癒されます。

 しかし今回は本番中に雨が多く、上越でも梅桜寄席でも雨模様でした・・・お疲れ様でございます。