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2006年6月15日 (木)  
　近くのスーパーで、昔懐かしい「べこ餅」が売られていたので買ってきました。これ、子供の頃に、お婆ちゃんが粉をこねて作ってくれました。祖母は明治の女性ですからしっかりしていて、いつもきちんと着物を着ている奇麗なおばあちゃんと人からも言われておりましたが、孫の私は少しもこのお婆ちゃんに似たところがなくて、本当に血縁があるのかと不思議に思うほど容姿も行動もキチンとしていたことを思い出します。本当に懐かしい・・食べてみたら昔食べたものより柔らかい食感でした。お婆ちゃんが亡くなったのは３年前の６月９日、丁度、両師匠の独演会「第91回二葉会」の日でしたっけ。

　お店に行くと「父の日」の文字をやたら見ます。今度の日曜日が父の日か・・「孝行をしたいと思う時分に親はなし。さりとて石に布団は着せられぬ」なんて、講談にもあるけど・・・何だか、やけに祖母や父が忍ばれて・・お盆が近くなったからかもしれませんね。

　昨日は姪っ子と、４時頃という中途半端な時間でしたが食事をする事になりました。この子の姉も東京にいて姉妹で仲良くしてますので、叔母の役目はあまりない。たまに食事に誘うくらいですかね。何だか、風邪が長引いて一週間くらいたちます。２月に大事になったので、早めにお医者さんに掛かっておきましょう。

2006年6月12日 (月)  
　国立演芸場上席、やっと少し馴染んだと思った頃に楽日になり、寂しいような気がしました。時の経つのは早いもので夢のような10日間でした。９日の夜は両師匠の会「二葉会100回記念パーティ」がありましたが、沢山のご来場で盛り上げていただきました。師匠の実弟、熊谷喜八さんも師匠を盛り上げてくださり、あ〜、やっぱり兄弟はいいな〜と、私も感激で涙がちょろっと・・弟子の私にまでも「兄共々どうぞ宜しくお願いします」と深々とお辞儀をされて「あ〜、もったいない、そ、そんな・・わたしは弟子なんだから・・それに、料理家の有名な先生にそんな・・」と偉く恐縮してしまいました。いい人が出丗するのは講談の中だけかと思っいた昨今・・やっぱり、いい人は偉くなると、これで安心しました。それに、琴桜師匠のお母様や妹さんもいらして、紹介してくださいました。お母様も弟子如きに深々とお辞儀してくださり、この夜は恐縮の連続でした。

　しかし、先月の26日から新潟梅桜亭、30日勉強会、１日から10日まで国立演芸場上席、その間に師匠のご用がありましたり、昨日は「もへい寄席」と・・有難い高座の連日で、特に10日間の演芸場は貴重な勉強をさせていただき感謝しております。

　当分は、ゆったりと・・いんや、今月末に「南極第一次観測隊物語」長講１時間がありますので、それと、７月に入ったら直ぐに「ホタル帰る」を千葉の寺院でお呼びがございました。その後また直ぐに「かめしゃん心中」、このネタは他に東京のお寺さんでも演じさせていただく予定です。今度はちゃんとやります。あれ〜、そう言うことは、６月末から７月上旬はオリジナル講談全ネタ出番があるということで・・やっぱりいい話ですから、お声を掛けていただける訳で、講釈師冥利に尽きます。
元気いっぱい頑張りまーす！

2006年6月8日 (木)  
　国立演芸場上席も、あっと言う間に過ぎてしまい、残すところ、あと二日。昨日は団体さんのお客様で、３回目の大入りをいただきました。今日も大勢のお客さまでした。このように毎日の高座は、師匠のお供をした「北海道出前寄席」以来のことで、嬉しい限りです。

　こういう場では、噺に入る前に軽い話題から入って、本題の講談は一部だけ・・というのは何となく解っていたことなんですけど、高座に上がるとつい、時間一杯一席やってしまいます。30分の枠で20分講談という時には枕を長くするんだけれど、こういうやり方はテクニックが必要ですね。今日は、やってみたけど上手く行かなかった。やっぱり噺家さんは上手いですわ。袖で聞いてて勉強になります。

　ところで、６月は単衣の着物の時期。帯もそうですが、一番高座着物が少ない時です。出来るだけ、遠目に可愛く見えるよう努力するのですが、コーヒーの飲み過ぎで眠れなかったりして・・・鏡を見る度にギョ！あ〜、これで若手だから辛い。明日はどうなるかな？　夜は師匠の「二葉会」100回記念パーティで、進行役を仰せつかっております。

2006年6月5日 (月)  
　国立演芸場上席の中日でした。それに、年一度位しかない寄席の日で木戸銭が半額になる日でした。とてもラッキーなのは、今日いらしたお客さま同様に出演者にも、七福神が宝船に乗ってる絵に笑門来福、開運招福と書いてある団扇をいただきました。こりゃ、縁起が良いわい！

　行きの電車内で、いつもネタを復習うのですが、今朝は、最初から演芸場に行く知りあいの方にバッタリ合いましてご一緒に・・あ〜、ちょっと高座の調子狂ったかなぁ〜。色々とありますが、１０日間が毎日高座ですからこんな嬉しいことはありません。有りがたいです。さあ、明日からはこれまでの経験を生かさなければなりません。頑張りまーす。

2006年6月2日 (金)  
　29日に梅桜亭から戻り、その次の日が勉強会でした。いつもなら、勉強会の２~３日前は必死になって稽古をしている時分ですが、この時は新潟の梅桜亭でお勤めをしておりました。うーん、以後は旅の後の勉強会は考えものの・・。今回は、小屋の空き日と自分の予定を照らし合わせて30日しか取れなかったんです。

　しかし、一番前の桟敷が一杯になる程の大入り満員でした。沢山のお客様お運びいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。これで、その名の通り「・・・・・成功の会」になる筈だったのですが、一席はギリギリまで覚えての高座で、新作オリジナル「かめしゃん心中」は、いい調子で進んでると思って安心していたのですが、２日前からもう一席の古典に掛かりきりになって一度も復習わないで出る事態になってしまって・・・。今度ばかりは、こんな自分に愛想がつきましたよ。出来る事なら自分を改造したいです。

　しかし、何時までも気にしてはいられません。１日から国立演芸場　上席　10日間毎日高座というので張り切っております。昨日は団体様ご一行で客席でお酒を飲まれてた様子で、会場内は宴会気分のようでした。若輩者の私は焦ってドギマギしてしまいました。
　
　ちょっと気になる事があり、昨夜は眠れませんでしたので、今日はよーく眠りましょう。まぁ、その割には案外元気に過せましたので、今日も出演の師匠方の高座を最後まで勉強させていただきました。

2006年5月25日 (木)  
　昨夜の凄い雷雨の頃、近くの集会場におりました。道路に面した小さな建物で、そこにはホールと和室とがあり、ゆったりしたスペースのお手洗いに台所があるだけなのですが、この時はこの建物の中には私一人だったので、大きな車が通ると揺れるのが、何だかこの日は気味悪く感じて１時間位で逃げ帰りました。なにしろ、私の住んでいる住宅は手抜きなのか、家に居て隣の音や声が聞こえるのです。という事はこっちの声や生活音も聞えやすいという事で、自然と声を出しての稽古は控え気味となります。
　
　今日は、浅草と両国へ行きました。浅草は文扇堂にお扇子を買いに、両国へは先日の寿司政寄席に忘れ物がありまして、それを取りに参りました。明日は新潟梅桜亭に行くので是非お扇子と忘れ物は必要なものでした。

　さて、あちらの天候はどうでしょう・・。

2006年5月24日 (水)  
　また今月も新潟梅桜亭に出掛ける日が近づいてきました。あ〜、ひと月はアッという間に過ぎていきます。焦っているくせに、捜し物したついでに一日中部屋の大掃除までしてしまうという、何もこんな忙しい時にやらなくてもいいのにバカ・間抜け・ドジ・・確実にネタ覚えの時間は無くなってしまった・・けど、夢中になって片づけた事が気分転換になったようで、しかも家がスッキリして気持ちがよい。
　しかし、そのシワ寄せがもっと強いストレスになるような・・全く、懲りないんだなぁ・・。30日の勉強会が終えても、うわーっと開放感に浸っていられないんです。実は、光栄にも６月の「国立演芸場定席・上席」に出演させていただけます。しかし、その準備が出来ないのです。十日間興行ですから夢のようですが、このひと月ふた月は30日の勉強会のネタに追われています、新作を掛けてたので・・。何せ、演芸場の10日間は初めての事で、自分の勉強会よりもドキドキ胸高ぶっております。まぁ・・こうなったら在りのまま普段の成果が高座に出るのでしょう・・ゲッ・・気は抜けません、絶対に！
　日が近づくに従って、もの凄くガチガチに身が固まってしまっている私です。

2006年5月18日 (木)  
　南極第一次越冬隊員、菊地徹さんの「お別れ会」が増上寺でありました。今まで、あんな大きな本堂に入った事はないというぐらい立派で大きく薄暗かったので、目の悪い私は菊地さんの遺影も、遠すぎて全く見えませんでした。ちょうど入ったときに、喪主の息子さんがご挨拶されておりました。

　ご自身のH.P.「オーロラの彼方へ」のように、菊地さんはオーロラの彼方へ逝かれてしまったのでしょう。生前にお会い出来ず、本当に残念です。

　地下のお清めの会場では、「船の科学館」でお世話になった宗谷の航海士、三田安則さんにお会いしました。他にも大勢南極関係の方がいらしてるのでしょうけど、お話し出来たのは第三次越冬隊員で極地の資料を下さった小野延雄さん。今年の南極観測50周年では、北大博物館のタロの剥製と、国立科学博物館のジロの剥製が並べて展示される予定。そこに小野さんが、タロジロと一緒に撮影したカラー写真も置かれるそうです。運良くその資料と写真もいただきました。私は、講談「南極第一次観測隊物語」で11人の越冬隊員全員の名前を言いますので第一次は分かるのですが、第三次は村山越冬隊長だけ。その他の隊員は？今日は初めて、小野延雄隊員とお会い出来て良かったです。タロジロとご一緒の小野さんの写真をいただきました。

　今日は、雨・・やっぱり菊地徹さんを惜しんでの涙雨だったのでしょう。

2006年5月15日 (月)  
　むかーしむかーし、私は渋谷公園通りにあったお店でＤＪをしていたことがありますが、その頃にそこの仲間の先輩で、当時は青二プロに所属していた方に紹介され、語りを鎌田弥恵先生に教わるようになりました。その頃は先生のお宅でのお稽古で、生徒は４人でした。私以外はみな、事務所に所属している俳優・タレントさんばかり。そこで知りあいになった俳協所属の沢柳廸子さん・秋山京子さんのお二人で結成した語りの会「あきの会」のメンバーに入れていただき、３人で活動を始めました。
　「語りまSHOW」と字の如くに動く語りでした。このお二人の先輩は、私のような若輩者でも平等にお付き合いしてくださり、解散まで共に活動させていただきました。この経路があって語ることを続けて来ましたから、今もこうして講談をやっている訳で、出逢っても途切れてしまう縁も多いなか、お二人の先輩には本当によく面倒をみていただきました。
　その先輩の沢柳さんが「花豆の会」で安房直子さんの作品を語るというので、昨日目白にある日本女子大キャンパスへ出掛けました。私も以前は好んで安房さんの本を語っておりましたので、講釈師になってからも安房作品をネタにと考えていたものですが、ちょうど運良く、安房直子さんのご主人がお見えでしたので、先輩に紹介していただき、許可をいただくことができました。
　昨日は、安房さんの本の挿し絵を描いていた味戸ケイコさんも出演、安房さんとの出逢い等を話されておりましたが、絵のイメージどおりの魅力を持った方でした。トークも童話を聞いているような、暖かくて優しくて、しかも無理がなく自然体で好感持てました。生前安房さんが味戸さんに、自分の本の挿し絵をと切願されたそうですが、解るような気がしましたね。

　母の日・・・故郷の母に、臨時収入がはいりましたので、軽くて便利なものを送っていましたら、その母から「ありがとうね！」って電話がありました。配偶者を亡くしたばかりで寂しい時間を過している母が、ちょっと嬉しそうな声で話しておりました。

2006年5月13日 (土)  
　昨日はちょっと寒かったけれど、日差しが強いより過し安いと思いました。たまーに、近くの野川を散歩・・というよりは、ネタを覚えに出掛けるのですが、どうも季節柄、鮮やかな色彩の花が目につき、ひょいと川を見下ろすとアヒルやカルガモがつがい（だと思う）でチョンチョンと歩いていたりして思わず、かーわいい！なんて奇声をあげてしまう。それに大きな鯉が泳ぐ様や野鳥の鳴き声などに気を取られながらでは、とてもいい気分だけどリラックスし過ぎて、とてもネタ覚えどころではありません。

　この道は川に添った遊歩道になっており、今年も私達の目を楽しませてくれた桜の並木が葉を青々とさせております。その中で２本の大木が大きく傾いて今にも倒れそう。見るとその木に張り紙が・・「倒れると危険なので伐採します」。花や植物は太陽に向って移動しますので、どうしても陽に向って前へ前へと傾いてきてしまいますが、地面から根っこが抜けかけてしまうくらい出過ぎてしまったこの木の運命は・・もったいない、何とか修復の道はないものでしょうか？

　人も陽の当る場所に出ようとしますが、出過ぎると地に足が着いてないというようなことも・・なんて、つい人間関係の難しさになぞらえてしまいました。

2006年5月9日 (火)  
　早いもので、私の勉強会も近づいて参りました。今回は2席とも新しいネタに挑戦という試みです。オリジナルの「かめしゃん心中」はちゃんとやれば、梅星の得意ネタになるぞ・・と師匠から言われてます。この話しの情緒的な場面転換も好きですし、40分位の話しなのですが、じわーっとこの作品の良さが伝わってきます。何とか、粗くですが掛けられるようになりましたので、だいぶ予定は遅くなってしまいましたので、これからは甘い誘惑に負けずに、もう一席の「孝行市助」の準備を急いでおります。　
　
　昨日は、故三遊亭円弥師匠のお通夜で、今日は告別式でした。夏の住吉踊りのお稽古でお会いするだけでしたが、新聞で訃報を見て吃驚いたしました・・昨年の夏の興行の頃は、やはり辛そうでした・・心からご冥福をお祈り申し上げます。

2006年5月1日 (月)  
　「山岳家の武藤昭さんの映像作品上映会と羽野誠司さんのシンセサイザー演奏」が蓼科・八ケ岳国際自然学校でありました。丁度、空き日でしたので、2年前青森にて「ホタル帰る」でお声かけてくださった元教師の永澤先生をお誘いしての旅でした。お陰で、青森から送られてきた帆立とホッキ貝を焼いたり刺し身で食べたり、スープにしたり、先生のお陰で海の幸を沢山いただきました！ご馳走さまでした。あ・・ここに来た目的は自然学校のコンサートでしたっけ・・内容も自然体でのトークも好感持てましたし、なにしろ八ケ岳でご当地の映像に合わせて作曲しましたシンセサイザー演奏ですから、これは見逃せない企画ですよ。また是非上演していただきたいものです。

　ここのところ化粧かぶれで困ってましたが、八ケ岳で直射日光に当り更にひどくなったので、やっと皮膚科に行くことにしました。1７年前に手の湿疹で長きに渡って治療し完治致しましたのも、評判の良い皮膚科に通院したからでしょう。化粧荒れの方は、塗り薬と飲み薬をもらいました。それと、序でに足の方も・・これ、何処かでうつされたようです・・こちらは、長期治療になります。ハァーそれにしても、今年はやけに病院にお世話になる年です。今のところ、治る病気だからいいようなものの・・気をつけなくては・・。

2006年4月28日 (金)  
　今日は、鯉のぼりが良く似合うお天気となりました。私の住んでおります住宅の直ぐ裏が小学校、その校庭一杯に鯉のぼりが百尾程青空を見上げて泳いでます。ゴールデンウイークという事もあり、こういう日は、旅行日和ですね〜。
　ところで、これから長野に行って参ります。青森のお客様と一緒に、蓼科・八ケ岳の空気を思いっきり吸ってきます。きっと、頭も冴えて記憶力アップするのでは・・。

2006年4月26日 (水)  
　新潟は、まだ雪が残っており夜は寒かったです。今回は新作オリジナル「かめしゃん心中」をネタ下ろししたのですが、こんな時に限って午前中、何でだか？ここのとこ毎月いらしてるお花の先生に生け花を教わることになりました。それは、お花は好きですし、お花に関わるのは楽しいし生け方を覚えると、どこかで役に立ちますので良い事なのですが、私の場合色々と雑事が・・今日はネタ下ろしで、まだ後半が覚え足りない・・事前に一通り頭の中で簡単に復習っておかないと、この話は40分位と以前のオリジナルよりは短いのですが場面転換が多いものですから、話が見えなくなる恐れが・・で、一番いいクライマックスの場面を飛ばしてしまいました。本当は良い話なのにもったいない事しました。また、来月にはちゃんと掛けますたい・・・。

　今回は寄席が跳ねたあと、お世話になっている大力納豆の社長さんにお招きいただき、ご馳走になりました。タラの芽や季節の山草の天ぷらや刺し身筍の煮物筍ご飯にデザートまで、楽しい女性だけの集まりで、皆さんのご苦労話を伺いますと、私の悩みや苦労など取るに足らないのに「大変だ！大変だった！シンドイ！」などと・・恥ずかしく思いました。皆さんのパワーをいただき帰ってきました。あー、美味しかった！楽しかった！有難うございます。

　今、右の頬あたりが化粧かぶれらしい。どうやら先月末あたりに旅先で、携帯用のお泊まりセットの化粧品を使ったので、それとかヘアスプレーなどの影響かと思うのですが、少しづつ・・これまでこういうことはなかったんですが・・長引いてひどくなったのは本当に珍しいことです。皮膚科で診察してもらわんと・・・。しかし、これまでは病院と無関係な私でしたが、今年は風邪で内科にかかり、健康診断もあったのでそこで治療も兼ねて通院もしました。大事には至らないようですが、今年はそういう年回りかもしれません。

　今日は、午後から雷鳴と大雨になりました。今日は空き日・・といっても、こういう稼業にoffはあってないもので、勉強会のネタの稽古をやりましよう。

2006年4月21日 (金)  
　南極第一次観測隊員で、犬ぞり係の菊地徹さんが４月10日にお亡くなりになっておりました。カナダに在住しており、メールもいただいておりましたが、ある時からプッツリと連絡が途絶えてしまったので、実は心配しておりました。今、改めて頂いたメールを読み返してみました・・何だか切ないです。
　私の新作オリジナル講談「南極第一次観測隊物語」の中では、もう一人の犬ぞり係北村先生の方が多く取り上げられておりますが、映画「南極物語」では、主人公の高倉健の役どころは菊地先生をモデルとしております。とっても魅力溢れる人物であられたと思います。いつか、お会い出来るのではと心待ちにしておりました。こうして、折角縁があったのに ・・と思うと、とても残念です。
　心よりご冥福をお祈り申し上げます。

　これから、新潟梅桜亭に参ります。

2006年4月19日 (水)  
　15〜16日と、猿ケ京温泉「蔵やしき野の花畑」にまいりました。旅館の隣、「やすらぎの家」にて 講談を一席。ここは落ち着いて、講談には丁度よいスペースです。

　到着してまず一休みさせていただいたのですが、切り立ての竹を器の燗酒は格別に美味しい！炉端で熾しているのは楢の木、この煙は花粉症等に良いんですと。今回の宿泊客には特別サービスという事だったのでしょうか？他にも赤飯、おでんに手製の梅干しまで。本当にリラックスしすぎて、夕方の講談は大丈夫かな？と心配するほどでした。

　ところで昨日、どうも電話がおかしい・・電話局に連絡しようにも近辺には公衆電話が見当たらないので、駅まで電話をかけに行きました。どうもヤフーBBフォンを使っているので、その関係らしく、モデムの差し込みをひとつひとつ抜いて改めて差し込みましたら直りました、よかった！　けれど、この騒ぎで随分時間を取られちゃいました。その間に電話を掛けて下さった方には、申し訳ありません。

　電話といえば、いま使っている電話の留守電は、留守設定のボタンを押さない限り留守電を受け付けません。たまーに留守電のボタンを押し忘れて出掛けてしまったり、ベランダに出ていてベルが聞こえない時など、自動的に伝言を受けてくれる電話ならいいのですが、そうなりません、FAXは受けるのに・・・。メッセージでは一応そのように断っているのですが、それでも伝言を入れたつもりになってしまう方がいて、内容によっては後々こじれることもありますね。次回、電話を買い替える時には、自動的に伝言を受ける機種かどうか確認してから購入する事にしましょう。今日はこれから、「かめしゃん心中」のお稽古です。

2006年4月14日 (金)  
　ふう・・新作講談「かめしゃん心中」の仕上がりが、かなり遅くなってしまいました。この話も、やっぱり難しいーぞ〜。予定していたネタおろしの場には、結局間に合いませんでしたが、この話を師匠に聞いていただきましたら、思い掛けなくお褒めのお言葉を・・これも、台本をつくってくれてた羽野さんのお陰です。
　
　思えば、ネタ覚えと雑事に追われて、久しぶりの梅星日記となります。

　明日は、群馬県の猿ケ京温泉「蔵やしき野の花畑」という、素敵な旅館で「講談の夕べ」がございますので一泊して参ります。温泉が付いてご馳走が付いて、ワイワイガヤガヤと楽しい旅になりそうです。

2006年4月4日 (火)  
　桜もこう連日の強風では大変、でも散るその時が来るまで誇らしげに美しく咲いている姿には感動します。
「南極第一次観測隊物語」取りあえず、一通りの寄席で掛けさせていただきました・・・。これからも、10月の「松江ルネッサンス2006」まで、忘れないようにちょくちょく掛け続けたいものです。
　
　新作「かめしゃん・・」は、意外に時間がかかっています。オリジナルはやっぱり難しい・・のでしょう。もう、日にちがありません。今回は新ネタ２席ですから、それまでにネタ下ろしをしようと、それぞれに期日を決めております。「かめしゃん・・」はあと数日、それが終ったらもう一席にかかります。

　「ホタル〜」も「南極〜」も１時間10分もの大ネタなのに、仕込みまでの段取りが悪く、間際になって半分近くを一夜漬けで覚えるというような無茶をして来ました・・こんなことはもうやりたくありません。

　思い起せば入門して８年間、体力まかせで突進して来ましたが、今年からは身の回りの状況を考えて、こつこつとやって行こうと思います。

2006年4月1日 (土)  
　先日は上野の桜を満喫、そして今日は靖国神社にも・・トメさんや宮川軍曹など多くの特攻隊員たち、その中に今年は赤羽礼子さんも加わって、皆この場所に集っているのでしょう、胸が一杯になりました。はかなく潔い桜。花は桜木、人は武士〜日本の魂を象徴して姿も精神も素晴らしいですね。今年は、色んな場所で桜を愛でる事が出来ました。さぁ、桜の精のパワーをいただいて、私も頑張らなくっちゃ！

2006年3月28日 (火)  
　新潟の梅桜亭から戻りました。あちらはお天気が続きましたが、雪はまだ残っておりました。そして、この冬の大雪で隠れていた桜の木が、雪の重みに堪え兼ねて折れてしまっている、痛々しげな様子も垣間見えています。今回は宿泊客が少なかった分、少し時間の余裕が出来ましたので、台所の掃除を入念に行いました。

　東京に戻ると、もう桜があちこちに咲いており、おかげで疲れも癒されます。新潟では、ネタ覚えを中断していましたので、急がないと・・。なにせ５月の勉強会では、２席とも新ネタを出していますので、来月初旬には何がなんでも一席は覚えてしまわないと・・。

　買い物に出たついでに、ここもあそこもと桜の木々に寄り道して、ずいぶん時間を使ってしまいました。でも、さわやかな一時でしたよ。これからの数日は、桜観賞が楽しみですね。

2006年3月24日 (金)  
　昨日は「三井越後屋ステーション」の女流寄席、「越後寄席」に出させていただきました。江戸時代の雰囲気を漂わせた、とっても良い空間です。新作を掛けてみたのですが・・やっぱり掛け慣れた古典ネタにした方が良かったか・・。この三井越後屋ステーションのイベントは、他に日本橋越後屋スタジオとライブステージがありまして、スタジオは24日まで、ライブステージは31日までだそうです。今度、日本橋に行った時は越後屋カフエに寄りましょう。
　
　さあ、今日は新潟梅桜亭に参ります。今度はどんな感じかな・・もう雪は少なくなって、地元の皆さんもきっと過しやすくなったことでしょう。

2006年3月22日 (水)  
　WBC優勝、日本が世界を制覇！野球にあまり関心のない私でさえも、純粋に応援して喜びました。王監督とイチロー、そして選手が最後には心を一つに。これこそ久しぶりの、大和魂復活を思わせる快挙なのではないでしょうか。
　
　一昨日、健康診断に行ってきました。基礎診断と胃がん検診です。一番心配なのが「胃」でした。バリウム飲んだ途端に痛みを感じたし、検査中にゲップが我慢出来ずに大変・・はぁ・・、普段から暴飲暴食（この場合の飲はお茶類）、おまけによく噛まないで食亊をする事が多く・・それに昨年はストレス盛り沢山でしたからねー。結果が気になります。
　
　スカーッとした事はといえば、この間の寄席の後、お客さま方とカラオケに寄りました。そこで一人のお客さまの言いたい放題の小言を聞きかねて、もう一人のお客様が本当に見事な啖呵を切ってくれました。イヨォー、こん人はほんなこつ、ごつういいお客さまよ！とばかり思わず拍手喝采。　

　体調も、やっと回復してきましたので、今日は、もう少し新ネタ覚えてから、明日の準備に掛かりたいと
思ってます。

2006年3月19日 (日)  
　この頃、夜はとても良く眠れるんですが、起床時は・・シャキッとしないんです。風邪のぶり返しが長引いて調子が狂っていた為でしょうか？寒いんだか暖かいのか・・油断ならない気候が続いております。皆様も気をつけてくださいませ。

　昨日は寿司政寄席でした。今、新作講談を覚えているところなので、今年復習ったネタでまだ忘れてないネタ「赤垣源蔵」を予定していたのですが、前回も義士伝をやりましたので、同じところで続いてはどうかな？と思い初めて、急遽、もう一つネタを電車内で覚えました。これも、数年掛けてませんので、すっかり忘れていたのですが、短いから何とかなるだろうと・・甘かったようです。この失敗は、今後くり返さないように心掛けよう。
　　
　夕食の後は、出来るだけ飲食しない習慣をつけようと試みて２日目ですが、無理でした・・昨日は途中でリンゴを食べて、今日は葡萄ジュースを飲みました。どうしても何か食べたいという時は果物がいいということでしたので、それでも翌朝の胃の感じは以前よりも良いようです。
　
　テレビで「南極物語」を観ましたが・・事実に基づいた話のようで、結果的には作り話になってしまっています。監修に西堀栄三郎氏と二人の犬ぞり係、菊地徹氏と北村泰一先生の名前まで出ておりましたが、封切り当時、関係者の間で問題になったのはごもっともと思いました。これですから、後々、北村泰一先生も用心深くなるわけですね。
　私は「あー、ここも違う、そこも・・」と気ばかり尖って楽しめませんでした。これなら現在公開中、ディズニーの「南極物語」の方が、フィクションと最初から謳ってる分楽しめそうです。
　講談の「南極第一次観測隊物語」の方は、短くして後半部分だけですが、チャンスある度に高座掛けて頑張っております。

　さて、今日は強風ですが晴天ですから、朝のうちにお洗濯して、簡単ながら掃除をして「かめしゃん心中」の準備を急いでます。今日は、昨日よりもだいぶ調子がいいようです。

2006年3月17日 (金)  
　どうやら、私が風邪を引いた原因の一つは「髪が乾いてなかった」ためのようです。イオンドライヤーを使っているんですが、以前はとても高額だつたので手に入らなかったものです。ところが近頃では数千円で買うことが出来ますし、潤いが髪に残るというで、髪の毛には良いというキャッチフレーズ。しかし、このドライヤーで乾かしたつもりでも、外出前の洗髪はよほどしっかり乾かさないと、髪に水分が残っているようなのです。私の髪は後ろでお団子に結ってるのですが、帰宅して髪を解くとまだ湿ってることがあります・・冬なのに。これが近頃よく風邪を引いた理由のようです。

　しかし「長生きも芸の内」、健康がとても気になる年齢です。そこで、長生きの秘訣を書いた本を購入しました。な、何と価格が1600円！　でもこの本、もっと早く読でいたらな・・。日本人とアメリカ人、他にも多くの患者の胃や腸を診断してきて、その例３０万件と言う、新谷弘実先生の著書「病気にならない生き方」、目下ベストセラーだそうです。
　知っていたけど、ナアナアになってしまってたことや、ふうーん・・胃潰瘍に良いと言われていたのに実は・・と驚く食品のことなど。例えば、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品やコーヒーにお茶等。ついこの間、コーヒーがガンを抑制とか予防とか？暮人気テレビ番組で話題になってたのに〜。それに、お茶は、私大好きでガブガブ飲んでたのに・・・もう手遅れかもしれないけど、私の仕事は長生きしなければ報われませんから・・ぐすん。これからでも遅くない・・ですよね。この本は大変勉強になりました。

　ホームページ　　http://www.drshinya.com/

2006年3月15日 (水)  
　山口県の母子殺害事件から、もう7年になるのですね。遺族本村さんの怒りや悲しみは、改めて私たちにも残虐な事件だった事を思い起こさせ、心にも痛く伝わります。犯人は当時18才、少年法で守られてましたが、その被告も今では25才ですから、十分な刑罰を受けて欲しい。未成年だからと言っても、犯罪によっては成人と同様に扱いませんと、少年による残酷冷淡な犯罪は後を絶たないような気がします。
　昨日は上告審弁論、ところが最高裁に被告の、選任された弁護人が出頭しないという。なんでも、この弁護士は死刑廃止運動に熱心とか・・・。誰でも第２第３の本村さんに成りえます。私なら、加害者が少年であっても絶対許せません。妻子を無残にも殺害され、それでも気丈な精神力で闘ってこられた本村さん、安らぐ日が一日も早くきますように・・。

　今日も良いお天気です。確定申告済ませてこないと・・。

2006年3月14日 (火)  
　今日は、久しぶりの晴天です。人間も動物も植物等もお天気と密接に関わりがあるようです。早起きして掃除から洗濯から・・ちょっと頭も冴えてきたかな？

　さて、10月末に「南極第一次観測隊物語」が島根県松江市「松江ルネサンス2006」での上演が決定いたしました。出演は、原作者の北村泰一先生と、音楽家の羽野誠司さんと梅星です。
　以前にも書きましたし、「梅星巷談」にも記載しておりますが、このネタは羽野さんが提案し、苦労してここまで漕ぎ着けてくださいました。このネタには、もう一人強力な助っ人がおります。元文藝春秋の編集長Ｔ氏。今回この方のお声掛けでイベント出演が決まりました。もう、羽野さんとこのＴ氏がいなくては成り立たなかったネタです。
　本当は、師匠の梅桜亭の興行予定日でしたが、著作権で大変お世話になりましたご恩をお返しするチャンスでもありますので、師匠にご相談を致しましたら「お前にしか出来ないネタなんだからやれ！」と快く言って下さいました。
　これで、大船に！いや「宗谷」に乗ったつもりで頑張れます。この奇跡の船「宗谷」は、何か幸運というか、縁を引きつける不思議な力があるようです。

2006年3月12日 (日)  
　もう近所の路地に桜が咲いてます、ふんわりしていいなあ・・。

　おかげ様で「南極第一次観測隊物語」はいい方向で動いており、幸先よいのですが、気掛かりなのは健康診断。５年ぶり、場所によっては一ヶ所20年振りというトホホ・・。まだこれからなのですが、恐いものが出て深刻な事になれば、講談が出来なくなります。弟子に取って下さった師匠、素晴らしい新作オリジナル講談をつくって下さってる羽野さん、ずーつと応援して下さってるお客様。それに、母親にも申し訳ない・・・。これが、取り越し苦労になりますようにお祈りをしましょう。

　そんな訳で、何だかこの頃は心も顔つきもなんだか暗く険しくなってしまっているような・・・あ、こんな事を書くと、またご心配をお掛けする事になりそう。あはは・・チャッチャッと診断に行ってこーい！悩む時間が多くなるっての、ですよね。
　
　まだ確定申告終ってません。まずこれをクリアして、新作覚えてと・・がんばりまーす。

2006年3月11日 (土)  
　今日はこんなにお天気が良いのに、部屋に閉じこもり・・・確定申告を作成しております。小さいレシートや文字のインクが薄くなって見えなくなってしまったものも並べると、一年で随分経費が掛かっている気がする。二ッ目になると、だまーってて飛んでいくお金の多いこと！これだもの弱小講釈師の生活は大変な訳です。
　講談協会では、二ッ目の上から数えて4番目になりましたので、これからはまわりの目も一層厳しくなります。今までのような甘い考えでは、もう廃業した方がいい位に思ってます。
　
　そう言えば、一昨年に辞めた後輩どうしてるかなぁー。講談が好きで一生懸命やっていたんだけど、生活と修行の両立も大変だったと思うんだけど、それ以上に人間関係の方でもくたびれてしまったんでしょうね。あの人は、男性と間違われたり、愛嬌がないとか言われてたようだけど、仁義はわきまえてたよ。それに、難しそうでいて可愛いとこもあって、私は好感持てたから、よく帰りにご飯誘ったんだけど・・それも煩わしかったかもね。あれだけ好きな講談をスッパリやめて、驚いたけど潔かったねぇー。

　あは・・もう、時候だから書いてもいいよね。今度、連絡してください！

　陽気に誘われて行きたい所が色々と・・うふっ、何だか嬉しくなります。

2006年3月10日 (金)  
　「命」バンク。もう死にたいとか自殺希望者の余生をバンクにあずけて、生きたい人に与える。そんな銀行があったとしたら・・。
　
　以前、NHKテレビで、そういう人達と話し合う番組があって、その中に、「肺ガン余命２年」と宣告された奥山貴宏さんという32才の方がおりました。その方は昨年の４月に他界されましたが、病気と闘いながらも、命尽きる間際までの２年間で３冊の本を出版されたそうです。初版は「31歳ガン漂流」。公式ブログはこちら。
http://www.publiday.com/blog/adrift/

　どれだけ生きたいと願っても生きることが許されない、こういう人達もいるのに、どんな事情があっても五体満足なのに「死」とか「自殺したい」とか・・もちろん、当人が考える事や言動は自由ですが、あ、もしかしたら人の死に関しても鈍くなっているのかもしれません・・ね。

　死は誰しも、平等に忍び寄って来ます。

　若い人なら、まだまだこれからなのにお気の毒に・・。年老いていたら、まあ、その位の年だとね〜・・と、確かにその通りなのですが、若くても老人でも同じ命です。
　私の父は９０才でしたが、生きたいと願いながら頑張り続けましたが、ついに力尽きました。ですから、ちょっと「死」に対して敏感になっておりますので、今の私には、そういう人は気を引こうとして軽々しく「死にたい」等とグジュグジュ言う自己チュー人間、人騒がせな・・・。「甘えるんじゃないわい！」そんなら早いとこ、難病で余命幾許の人達に残りの命預けて、とっととあちらへどうぞ！と思ってしまいます。
　
　今度の、新作オリジナル講談「かめしやん心中」にもクライマックスで「死」というか「昇天」の場面が。これは、厳粛で美しく悲しい感動のお話です。

2006年3月9日 (木)  
　先日、「梅星巷談」と「ライブ」を更新しました。皆様、ご覧ください。

　さて、昨日は川越で辻講釈がありました。お天気に誘われて沢山のお客様と思いきや・・ん・・久しぶりの晴天でお忙しいのでしょう？？
　帰りに、近くの甘味茶店に寄りまして、おイモの入った素麺と梅ジュースに冷たいお汁粉のセットにお団子にコーヒーをご馳走になりました。とても美味しかったのですが、実は、蓮馨寺さんで昼食に用意してくださったお寿司を午後２時にいただいたばかり。その一時間後に、よくもこれだけ食べることが出来たものだと自分でも呆れてしまいました。夜の食事は少なめにした事は言うまでもありません。しかし、この辺りは見どころ食ベ処がありますね。よーし来月は、２時間程早く行ってゆっくり散策しましょう。
　
　今日は、両師匠の「二葉会」ですが、昨日とはうってかわって寒いです。

2006年3月8日 (水)  
　あのクラッシックな東京ステーションホテルに行って来ました。師匠のお供で一席、前座の頃からでこれで５回目です。
　実は、この東京ステーションホテルは、今月の３１日で営業休止となります。大正に開業した頃は３階建てだったのですが、東京大空襲でドーム丸屋根部分が炎上、修復後は２階建てとなりました。その頃は応急処置的で２年くらい持てばという感じだったそうですが、それが今まで持ったという・・凄いですね！
　南北のドームには軽くて丈夫なジュラルミンが使われているのですが、これは何と「零戦」の廃材を利用しているのだそうです。来月から５年の歳月を掛けて、東京駅赤れんが駅舎の復元と保存工事が行われます。なんだか胸がトキメク話ですが、５年というと・・大きいですね〜、2011年に再オープン後の自分は、いったいどうなっているんだか・・・。

　さて現実に戻って、今日は川越の「蓮馨寺」辻講釈に出掛けてきます。先月、この日記に自分の誕生日を書きましたら、日記を見てくれた女性の方が「お誕生日って書いてありましたから・・」って、美味しいお菓子をくださいました。師匠がその方のお名前を知ってると思ったら「お前、今度お名前を聞いとけ」って言われました。今日、お会いできたらいいのですが・・。

2006年3月6日 (月)  
　喉はまだダメですが、体調はだいぶ良くなりました。あと、厄介な事を二つ・・確定申告と五年振りの健康検診、うー、無事に通過しますよーに。

　本牧亭定席で琴桜師匠がトリでした。へへへ、京都のお土産、お花畑にいる可愛いウサギの絵のついた水色の鍵ケースをいただきました。これから鍵を取りだすのが楽しみです。

　そろそろ今度の勉強会のネタ覚えに入ります。何しろ今回は、二席とも新ネタになります。一席はオリジナル「かめしゃん心中」、もう一席は「寛永三馬術から一席やってみろ」と師匠から言われました。そろそろ、チラシも作ります。

2006年3月2日 (木)  
　梅桜亭から無事に生還致しました。今回は、特に大勢の方がお泊まりで、どうなる事かと思いましたが、皆さん賄いも達者な方ばかりで助かりました。

　１日目は早くから寝床で安静にさせてもらいましたが、２日目と３日目は、新しくお泊まりのお客様が更に増えましたので、何だかんだと夜中３時まで・・。ちょっとシンドかったけど、今回はお薬もちゃんと飲みましたので、声が出ない事以外では、身体の方はだいぶ良くなりました。お医者様から「声を出すこともいけません、安静に！」と云われておりましたが、やっぱり梅桜亭では無理ですわ。しかし、何とか終了してホッとしております。

　今回で体力にすっかり自信を無くしてしまいましたので、「残った体力を講談に！」なんていったらカッコイイのでしょうが、ふっ切れたというか・・私としては昨年は、本業以外でも本業以上に頑張ってお稽古して参りましたが、こうして体調を崩してみると今後の事を色々と考えてしまいました。そこで、昨日、住吉踊りと木遣りも辞めさせていただきました。本当に色々と勉強になりました。これからは、楽しみながら勉強出来る事をしようと思います。

　そうだ、今度の勉強会では新作オリジナル「かめしゃん心中」、いい話しですよ。ご期待下さいませ！

2006年2月21日 (火)  
　久しぶりにパソコンに向き合ってます。12日の「もへい寄席」から帰宅中に寒さを覚えました。翌日から熱が出ましたので、大事をとって寝込みました。15日の仕事までに良くなるであろうと・・そんな程度と軽く考えていたのですが甘かったです。それから丸々一週間以上も・・・。
　
　昨日、病院で診察してもらったら、ひどい「気管支炎」との診断。まあ、もとは風邪なんでしょうけど。採血とレントゲンと、私はこんな事は初めてなので、あ〜もう私も父と同じ肺炎で入院してあれこれして・・それとも肺ガンか・・。肺は、５年位前に喉に魚の骨を引っかけたので、それを取るためにご飯玉を飲み込んだら、その中の一個が気管へドッボーン。その後遺症とか・・・。
　それに梅桜亭でも、２度も階段落ちして少しの間呼吸出来ないくらいに背中しこたま打っているし、昨年は高座から落ちたりしていますから、肺は何かあっても不思議はないと思っておりました。だから、呼ばれて「恐いもの見つかりましたか・・？」と診察室に入っていくと、先生はレントゲンを見て「いや恐いもの無かったよ」と言われた時は、もーう目の前がパアッと明るくなりました。でも、胸のレントゲンの左側下に少しフワァーと白いものが・・これは今が気管支炎だからという事らしいです。今回ばかりは、与えられた薬をキチンと飲んで、お医者様の云う通りに安静にしてましょう。

　し・か・し、今週は梅桜亭が、あ、あるんです・・。医師は「旅は勧めません。安静に！」と・・困ったな〜。この頃は皆さん協力してくれるから有難いけど、行けば多忙は避けられない。自分の身は自分で守る・・みたいな（そこは何処の戦場だ？）。
・・夜は出来るだけ早く就眠するしかない！ま、適度にがんばりましょう。

2006年2月11日 (土)  
　目にコンタクトレンズを入れてるので、乾燥注意のこの時期の高座は目が痛いこともしばしば・・この間も、途中でゴミが入ったのか目がいたーい！開けてられません、どうしよう・・。高座中に懸命に、チリかゴミを涙と供に流そうと目をクルクル動かして必死でした。
　舞台は空気が悪くてチリやゴミが舞っていますし、それに、夏はクーラー冬は暖房で口が乾いたりもします。それ以前に、講談がしっかり頭に入っていないのに、アクシデントと格闘しながらの高座はやっぱり辛過ぎます。寿命を縮めない為にも・・当たり前の事ですが、まず、しっかり稽古をやっておくように心掛けなければ・・。
　
　梅もそろそろ満開に。今年は梅の名所に出掛けて、じっくり眺めたいです。

2006年2月6日 (月) 　　　今日は私の誕生日・・・
　今日は、私の誕生日です。もう嬉しくはないのですが・・師匠からも、「あせる事はないが、若くないんだからちょっと焦って一日一日大事に中身の濃いものにして毎日を一生懸命にやってもらいたい」とお手紙をいただきました。

　今年は集中して頑張りたいと思っています。といいながらもまず部屋掃除とか、探し物やお手紙等書いている内に疲れてきて一日が終っちゃう・・よーし、明日からにしよう・・。これが、ダイエットもそうですが、悪いところで、今やれない事は明日もやれないぞ！と言い聞かせる。こうして自分自身のコントロールも容易じゃないんだから、世の中に出て人間関係が大変なのは当たり前ですかね。

　昨年の疲労が残っていましたが、だいぶ体調も整ってきました。ここのところ、乾燥して顔バリバリのところへ持ってきて、寒波でさむーい。デストロイヤーみたいな帽子というか、マスクして出掛けると暖かくてよいのでは・・と思い、帽子など探しに出掛けました。

　こう寒いと道中トイレによく寄ります。しかしデパートも駅も女性トイレはどこも長蛇の列。しょうがないから我慢して、某家電量産店に寄ったのです。そこは女性客が少なかったので助かりました。一時間で戻るつもりが、久しぶりに一人でブラブラしてしまいました。考えてみれば、数年前まではこういう日があったのですが、近年は気晴らしする時間が少なくなりました。風避けの帽子ですが、結局いいのがなくて近所で買うことになりました。

　さあて、勉強会の日程を決めたりと色々やる事をやりながら、「ホタル帰る」の準備や新ネタの準備等、テキパキと手際よくこなせるようにしなくては。しかし私には要領よく効率よくは難しい・・。

2006年1月30日 (月)  
　新潟の梅桜亭から戻りました。はぁ〜、雪が・・買い物に出ると雪の壁で建物が隠れて見えない・・店を通り越しました。もう、雪が迫って来ます。暮らしてる方は、毎日雪と格闘してるのですから大変です。ものすごいストレスですよね。

　今回は地元の方も手伝ってくれて、新年宴会。餅搗きがあってアンコ餅に黄な粉餅、おでんに美味しい鱈汁等・・。クジラ汁やクジラの刺し身やナマコ等、珍しいものまで・・おっとこれは別口でしたが。私は得意のカレーとおでんの担当です。まあまあのお味・・。

　夜は寝床が寒いのです、特に頭や肩あたりが。だからソックス履いて、フードの付いたトレーナを着て、その上から毛糸のショールを被って休みました。それだけ完備した甲斐があって、一日だけ寝不足した日がありましたが、後は比較的熟睡できました。それでも、やっぱり疲れたかな・・。
　
　あ、もう時間がない・・１日のネタ出しした「鈴木久三郎」、梅桜寄席の高座でかけさせてもらえると思っていたのですが、残念！師匠のネタが「寛永三馬術」だったので、高座で練習出来ませんでした。もう本番です・・疲れてボーッとしている場合ではなさそう、やらなきゃ・・。

2006年1月25日 (水)  
　ネタ覚えで、寝不足です・・。明日から新潟に行ってきます。梅桜亭新年会の準備や寄席以外にお仕事があるので早く行って仕度をしなければなりません。ちょっと待てよ・・体力は・・何とか。よーし！ネタは・・（まーだだが）よーし？　心の準備は・・何とか、よーし！と、一つ一つ自分に号令を掛けております。
　この頃、時期外れのお雑煮やら黄な粉もち・・時期外れですがお餅を食べてます。マッチ箱一個で茶わん一膳分といいますから、何とお茶わんに六膳のご飯を食べてる事になるんだ！まあ兎に角、梅桜亭では肉体労働者ですから体力つけておかなければ。雪堀りでもやれば、身体も少しは萎むでしょう。

2006年1月23日 (月)  
　今日は、昨年からそののまま中断されておりました段ボール箱をやっと宛名の元に送りました、ホッ！
それと、北村先生と著作権契約書を交わした時の条件になっておりました「南極第一次観測隊物語」の録音ＣＤとテープ両方とも送りました、ホッ！
　
　そして午後からは、住所録帳がボロボロになったので、今年の賀状や欠礼寒気見舞い等をいただきましたお葉書の差し出し住所を基に新しく書換えましょう。
　今回はこの賀状、大変迷いました。父の様子を計らいながら賀状を購入してプリントしたので、暮れの31日頃にようやく書き始めたのですが、父が亡くなりましたので中断して２日に北海道に帰り、戻ってきてからは、使わないのはもったいないと思い、「誰かにお年玉が当りますように」と願いまして、残りの賀状も送りました。
　日が経ってくると、いよいよもって寒中見舞い・・だよな・・と思い、寒中見舞いに・・あまり遅くなると余った賀状を出してるようで失礼にあたるといけないので、賀状も数十枚残しました。そうなると、賀状も結構いただきましたし、昨年はステーキセットが当りましたので今年はさぞ凄いものが当るのでは？と楽しみにしてたら・・切手３枚でした。
　今年の年頭のご挨拶はその時によって賀状だったり寒中見舞いだったり一定ではありませんでしたが、喪中は来年になるのでしょうか。でもその頃は、もう一年も経つ訳ですから、喪中もないような気もしますけど・・。

　あ〜、今週は新潟梅桜亭があります。ハァー、何でも２階から出入り出来る程の雪だと・・・本当に毎日の生活大変ですね。大雪お見舞い申し上げます。

2006年1月22日 (日)  
　今日は道の凍ってる場所がところどころあり、お年寄りの方など一人で出掛けては危ないですね。私もおっとっと・・危ないところだった。

　やっと北村先生に「南極第一次観測隊物語」の録音を送れそうです。しかし、自分の講談を聞くのは・・思わず耳をふさいでしまいたくなる。自分がそうなら、お客様は尚更拷問です・・ね。日頃の心構えが高座に出て来ます。一豊の馬揃えも「日頃の馬の貯えや武器甲冑の手入れなど試しますもの」と・・。
　今回は、北村先生に催促されて録音してもらったんですけど・・身をよじる程の・・いや、本当にいい勉強になりました。今年は、講談に費やす時間比較的多く設けないと。昨年の遅れを取り戻したい、頑張ろう！

2006年1月21日 (土)  
　今日は、東京も白一色の雪景色です。この間まで北海道にチョクチョク帰っていたので、まだ北海道にいるのでなかと錯覚してしまいます。今日は「寿司政寄席」、雪だったので迷った挙句、やっぱり着物で出掛けました。・・昔の雪下駄もいただいてたのがあったのですが、下駄の歯に金具の針のような物が付いているので、雪道はいいのですが、電車に乗るとコッコッ音がして歩きにくいのではないかと、普通の草履を履いていきました。私は雪道に慣れてるしヒョイヒョイと歩くばかりか小走りも・・しかし、周りの人がよくこの草履で来たね〜とか、度胸あるね〜とか、やっぱり大げさでも雪下駄が良かったかな？それともモンペに長靴？？ちなみに師匠は、昔ながらの長靴履いてリュック背負って、「おら〜田舎のプレスリー♪」って扮装でした。
　
　今月は、２月１日の寄席にネタ出しをした「鈴木久三郎」を覚えた後、２月15日に東松山公民館で「ホタル帰る」の口演をさせていただきます。「ホタル帰る」は、私の新作オリジナル第１号。ご依頼を頂きとても嬉しいです。それが終ったら、いよいよ新作オリジナル第三弾「かめしゃん心中」の稽古にかかります。これは、ベテラン脚本家有高扶桑先生の小説集「あぶだ春朔」にあります作品を、先生と昔から親交がありました羽野さんが、先生に許可をいただき講談風に脚色してくださったものです。これまでの２作は社会的な題材を取り上げて長講一時間という、私の能力では手に負えないような大作が続きました。でも何遍も高座に掛けて、何とか形になってきたようです。古典と違ってお手本がないし、こういう題材は場面転換も多くて大変でした・・やり甲斐もありますが。
　しかし今度の「かめしゃん心中」は、普通に良いお話、心に残るお話です。別な意味で難しいかもしれませんが、30分位と覚えるのが今までの新作の半分、しかも女性の話。とても楽しみです。

2006年1月18日 (水)  
　この間、友達から、猫の縫いぐるみをいただきました。彼女は通信販売で購入したそうですが、届いて現物を見ると、リアル過ぎてイメージではないので手放したいと・・でも、私も正直云って同じ気持ちです。貰ってきて家で改めて見ると、やっぱりちょっと・・。空間があればいいのですが、間近にこの猫ちゃんだと、ギョッ！としてしまいそうです。三毛猫で高さが40センチ位で座ってます。ふわふわな素材ではなくちょっと剥製みたいな感じの猫ちゃんのお人形です。

誰か、可愛がってくれる人がいたら引き取ってくれないかな？？

犬年の年頭からこんな具合ですから、今年も何だか先が思いやられるわい。
　
　さて、昨年暮れに初めて電子レンジを購入しました。今まで、電磁波が一番強い電化製品であるという事と、栄養価が減少するとの理由で拒否してきた品でした。しかし毎日が忙しくなり、とうとう便利さに負けました。工夫して安全に利用するようにしましょう。なにせ、北海道と東京の往復生活で、レンジの置く場所を決められなかったのでそのままでしたが、これで我が家にもチーンなる電子レンジが・・しかし、まだ使ってません。

2006年1月16日 (月)  
　疲れが溜っていたためか食べ過ぎなのか（悪いものを食べた記憶が！）胃腸を壊して熱が出た（逆かもしれない）・・といったら風邪でしょうか？でも咳や鼻水はそれ程でもないといったら・・尚厄介な病気に聞こえますが、二日間、胃腸に良いといわれているリンゴと山芋とジャガイモ汁を摂って食事を少しづつ増やしながら、もう久しぶりに夜も昼もなく氷枕を使ったりしながら眠りました。本当にこの一年間の疲れを癒すかのように、気持ちよくよーく眠り満足です。夕べやっと病状が落ち着いたところです。
　
　昨日は、以前からのお知り合いの方からお声を掛けていただき、新年会で一席やらせていただきました。演目は「山内一豊の妻」です。大河ドラマはまだ２回目ですが、いずれ講談の方の内容とは違ってくるのでしょうね・・鏡の中から金五枚！って大河ドラマではどのように出てくるのでしょう？ちょっと心配だったり期待したりです。
　テレビの「功名が辻」では「やまうち」と読んでいまうが、土佐の高知の方がおりまして、そちらでは「やまのうち」と読むそうです。講談も同じなんですがね・・。
　しかし、乾杯の後では、暫くたってからでも騒めきが静まらず、気が散り、かなりトホホな状態も。しかし、やさしい方ばかりでしたので声援もいただいたりして・・。

2006年1月12日 (木)  
　さて先日、写真展「日本の子供の60年展」という、大きなイベントに出掛けました。むかしの子供は、こどもらしくていい・・私もおかっぱにして鼻たらしていたような記憶があります。時代の移り変わりがよーくわかる貴重な写真展でした。見覚えのある懐かしい景色の数々や、また社会的な問題も含めて考えさせられる写真も・・。こんなに一生懸命に写真を見たのは初めてだったかもしれません。それもそのはず、有名な写真ばかりでした。いい写真は語りかけてくるので面白いです。
　
　まだ疲れがとれませんが、兎に角落ち着いたところです。父は一昨年の５月に東京にやって来たので、前から行きたがっていた靖国神社に連れて行けて良かった・・父は一つ一つの展示品を、食い入るように見ておりました。
　入院中の父から学ぶことも沢山ありました。とても前向きで辛抱強くて、本人はひん死の状態でも、笑って見せたり気をつかったり、最後まで頑張っておりました。親は口に出さなくても、そうやって生き様を子供に教えてるんですね。母は、これからが寂しくなるのでしょう。さぁ、これからは母親に元気になってもらえるように、私も頑張ります。

しかし、灯油の値は上がるし、ううー、夜は寒いです。

2006年1月11日 (水)  
　お正月気分を楽しもうと、正月歌舞伎の初日のチケットをとっておいたのに、残念ながら行かれませんでした。

　実は、元日に父危篤の知らせを受け、２日に北海道に帰りました。お正月に帰省したのはこれが初めてです。お目出度い日に旅立ちとは・・父らしいです。

　最初に病院から、余命もう３日くらい・・といわれて慌てて帰ったのが10月31日でした。まだ雪のない頃から、お見舞いやら看病やらで通いつめ、最後の６度目の郷里はすっかり雪景色。生前は色々とあった父でしたが、20年前に食道癌の手術をしてからは、声も出なくなり酒も小量しか飲めず、酒飲みで名物男だった父もすっかり静かになっておりました。しかし通夜の席には、そんな父を大変褒めてくださる方もいらして、線香を絶やさないようにずっと寝ずの番をしてくださいました。

　季節の景色が移り行くのを少しづつ感じながら、行ったり来たりの２ヶ月でした。父は頑張り過ぎるくらい頑張り、看ている方は心底辛かったですが、最後はすーっと眠るように逝ったそうです。

　　　　正月や　仏となりて　父帰る

2006年1月1日 (日) 　　　　新年、明けましておめでとうございます
　新年、明けましておめでとうございます。

　元旦は、師匠宅にご挨拶に参ります。私にとって寝正月は・・８年前までの事ですね、とても懐しい響きです。さぁ、張りきって出掛けましょう。
　今年は、何か講談で良いことがありそうな予感がいたします。クンクンと臭いを嗅いでいくと、そこにはお宝がここ掘れワンワン！今年は犬年ですから「南極第一次観測隊物語」のタロジロも大活躍です。

　本年もどうぞ宜しくお願いしますワン。

2005年12月31日 (土)  
　大晦日・・。今年はやり残したことが多いままに新年を迎えそうです。
　振り返って見れば、講談よりも住吉踊りと木遣りで明け暮れたような気も致します。その割には怒られてばかりで・・ちょっとは向上しているのでしょうか？って感じになってしまいます。しかしメゲてばかりはいませんよ〜。来春は羽野さんが、新作講談をもう一つ作ってくれます。作家の先生の許可もいただけたとの朗報も、嬉しい年越しでもあります。

　買い物に出掛けたら帰りがけ、小学校の脇道で剣道の竹刀振りをしている男の人を見かけました。気合いは抑え気味でしたが、竹刀を降り降ろす時に風を切った音がして、私も剣道を習っていた事もありますで、気持ちが引き締まりました。
　
　どうぞ、お身体にを気をつけて、良いお年をお迎えくださいませ！

2005年12月30日 (金)  
　昨日は師匠宅の大掃除でした。これでとりあえず、年内行事は終了です。後は自宅の掃除や、その他諸々で慌ただしい年越しと年明けになりそうですけど、流れに任せるしかありません。

　やっと「梅星通信」を送り終えまして、賀状を書くのはこれからです。早いとこ出しませんと・・とにかく落ち着かない年の暮れになってしまいました。

　着物の整理も途中のままでした・・何事も、出来るところまでやりましょう。

2005年12月26日 (月)  
　数十年振りといわれる大雪の新潟から戻りました。地元の方は皆、一日中雪掻きで大変な思いをしております。新潟では掘るというのだそうですが、まさしくその通りに雪を掘っている状態でした。行きは、新潟県内の停電によって越後湯沢で新幹線がストップ、運良く地元の方に車で迎えに来ていただけました。
　午前11時12分の新幹線に乗りましたので、通常なら１時間20分位で到着なのですが、午後４時と遅い到着となりました。師匠が仕事で夜の到着、私がお客様をご案内しなければなりません。しかもよりによって、本日のゲストが九州の長崎からというので心配しました。アクシデントがありますと、宿の準備に手が回りきらずに大変なところなのですが、いらした方が料理屋さんを経営しているそうで、早速お料理を作ってくださり有難かったです。
　今回は年の瀬の梅桜寄席、いつもはドンチャン騒ぎ、宴会続きになるのに今年はわりあい静か、私も楽させてもらったはずですが・・11月は仕事の合間に北海道に往復していた、その疲れがドッと・・。この頃は涙もろい、疲れてるんだわ・・。

2005年12月22日 (木)  
　北海道から戻りました。今回で５往復、ちょっと疲れが溜りましたので、少しは自分のところも何とかしないと・・。
　あちらも大雪でした。毎日の雪掻きが重労働です。今日からは、もっと大雪かな・・と思われる新潟梅桜亭です。こちらも、体力つけておかないと勤まらないですね。

　看とりこし　われにまぶしき聖樹かな

2005年12月13日 (火)  
　「師走」と言われてもピンと来ませんが、申しあわせたように慌ただしいのは確かのようです。今日は、「南極第一次観測隊物語」の録音を録っていただきましたが、上手くいきませんでしたのでもう一度、時間を掛けて録ってもらおうと思います。忙しい最中にお手間を取らせてしまいました。トホホ・・です。
　その後は、二つ目の駅まで買い物に行って、帰りは徒歩で。帰宅途中に美味しくて安い「とんかつ屋」さんがありますが、二年ぶり位に寄ったら、その店の気のよさそうな女将さんの顔が見えませんので、「奥さんどうなさったんですか？」と聞きましたら、先月脳腫瘍で亡くなったって・・まだ50代だったのに、お悔やみ申し上げます。それに、来年の年賀状、欠礼が多いのです。私は・・・もう、年賀状は購入しました。つい、こんな事ばかり書いてしまいます・・・めっ！ですよね。

　南風舎の岡部正敏さんの「暇人の独り言」に、こんな事が書いてありました。

　深夜パトロールを行う高校教師として「夜回り先生」と呼ばれる水谷修氏が、生きることに喘いでいる少年たちに宛てたメッセージの中の一文です。
「今、不幸を感じている人は、人に対して何も語らないでください。悩みを語り合うことは、不幸の連鎖を生むことになります。幸せな人にしか、人を幸せにすることはできません。幸せはきちんと伝染します。自分が幸せになれば、必ず誰かに幸せをもたらします」
　教師生活のほとんどを若者の更正に捧げてきた水谷先生の、子どものたちへの思いがどっしりと伝わってくる言葉です。「苦しいと言えば、もっと苦しくなり、死にたいと言えば本当にしにたくなる」と氏は言います。ネガテイブ言葉はネガテイブな感情を増殖し、ネガテイブな人生をつくりだしていくものです。嘆いているだけでは何も生まれません。明日に向かって、今できることを敢然と始めること、その積み重ねこそが人生を拓いていく力になるのです。
　
　愚痴はよそう・・と思いました。明日は、北海道へ行きます。寒そうですが、しっかり防寒して行きましょう。希望や幸せを与えられるような自分にならなきゃ・・20日に戻ります。

2005年12月11日 (日)  
　昨日は、WIAコンワ会忘年会（早稲田大学OB）素敵な伯父様方の集まりの会で一席。緊張してしまいました。私なんか、六大学と聴いただけで凄い！と思ってきましたので、早稲田大学のそうそうたる方々に気を遣っていただき励ましいていただいて、何だか活力が湧いてきました。芸人としてのオーラは少ししかなさそうだけど、精進して長生きすれば何とか？って甘い事を考えております。
　今日は日曜日なのに、珍しくお休みです。家の掃除から整理などして落ち着いたところで、また北海道へ何て考えてます。母も大分お疲れの様子、私が行って数日でも休ませないと・・・雪で路面も滑りやすいし寒さも一段と厳しいようです。
　でも、もう寒さは平気です！寒さ対策に、山岳用品のお店モンベルで軽くて暖かいジャケットを買いましたので。そうしたら、そこのお店の方に南極越冬隊員だった女の子がおりました。今は女の隊員もいて、飛行機で近くまで行く時代です。それから比べると、第一次越冬隊は大冒険、不可能を可能にした凄い面々ですね。最近力を入れて前編後編を分けてやっていますので、南極観測隊をとっても身近に感じます。それにしても、早く第一次越冬隊員の北村先生に録音を送らないと・・・。あれもこれもと、この一年は公私に渡って、私の身辺も南極観測計画のように苦難が付きものなのでしょう。何とか頑張らないと！

2005年12月10日 (土)  
　昨日は新ネタを掛けるので、本当は講談を覚えるのに集中しなければならなかったのですが、年末に大江戸小粋組のメンバーで出演させてもらうので、そのお稽古が前日二日間、年内納めのお稽古でもありますので、お休みする事は出来ませんでした。それに、実家にしばしば帰っていましたし、こういった時は本当に辛い。結局、私のような不器用な者は予定をこなせない事に・・。出来るだけ、悪い事態になるようなことは未然に防ごうと考えるのですが、目の前の事から準備していくので、やっぱり色々な事は出来ないタイプですか・・。来年はよーく考えてみよう。

2005年12月5日 (月)  
　久しぶりの空き日です！　しかし浮かれてはいられないんだった。９日の二ッ目の会で「大高源五」をネタ出ししてたのでした。今日はお洗濯をして、梅星通信作成作業の後に、身体中ガチガチにこっているのでスーパーお風呂に行って来て、帰ってきたらもう午後の７時です。この一月の疲れがどーっとまとめて出た感じです。ネタを覚えるどころではありませんが、落ち着いたらやらないと。それにしても、空き日になったら北海道に行っていたので、家の事も疎かになっています。気がつくともう師走！　・・部屋の整理、着物の整理なども中断したままです。

2005年12月3日 (土)  
　北海道から戻りました。もう、どっちが住居かわからないくらい行ったり来たりしています。父の病状が良くなるのでしたらいいのですが・・頑張ってるのを見るのは辛いですが、母はもっともっと辛いでしょう。

　病院では、個室でナースコールを押せば看護婦さんが来てくれます。でも、父は声が出ません。それに体力が無く入れ歯も外してるので尚更、何を言ってるのかわかりません。看護婦さんも良くしてくれているのですが、たまたま側で見ていたらヒゲを剃ってくれて、それは有難いのですが、大きく開いてる父の口の中に剃ったヒゲを入れてしまったり、寝返りさせてくれたのはいいけれど、ドサッと降ろして父が凄く痛そうな顔していたり・・もう骨と皮で、それでなくてもアチコチ痛いのに物じゃないんだから・・と、見ているこっちが吃驚です。私は看護婦にならなくてよかった。講釈でいくらしくじっても、お客さんは命に別状ないでしょうし・・。

　それにしても実家は遠い。飛行機で千歳空港、そこから札幌、札幌からバスで３時間40分位、おまけに旅費も高いです。帰りは吹雪でバスが40分程遅れて、更に千歳空港までの快速エアポートも10分の遅れでした。余裕を持った時間に飛行機便予約したのですが、それでもギリギリでした。ハアー、４往復もすると懐の方も息絶え絶えです。旅費を作るためにもお仕事頑張らないと・・。

2005年11月28日 (月)  
　新潟の梅桜亭から戻りました。こちらは、まだ雪は降っていませんでしたが、やっぱり夜は寒いです。二日間「南極第一次観測隊物語」前編と後編に分けて高座に掛けさせてもらいました。お客様の反応は良かったです。良い題材に目を付けたとお褒めの言葉も、これは、この本を書いてくれた羽野さんのお陰です。
　先日、埼玉で羽野さんが出演している公演に寄りましたら、終演後のお客さまが長蛇の列を作って、何事かなと思ったら羽野さんがせっせとＣＤにサインをしていました。実は、羽野さんはご自分のＣＤ「Natural」を出したばかりです。
　梅桜亭でも羽野さんのＣＤを販売。大力納豆社長さんや小川さんや小出文化会館の館長さん中村さんなど、日頃お付き合いのある地元の方には買っていただけました。この一枚のＣＤは、現代人の疲れた心を癒してくれる事、間違いない！私も、この曲で癒されますが、まさに心の森林浴ですね。
　さて、明日からまた北海道です。お仕事ならいいのですが・・。

2005年11月24日 (木)  
　北海道から帰ってきました。これで、三往復した事になります。父は、肺のレントゲンを取っても一週間前と変らずに改善の兆しがないので、先生が高栄養で免疫力を高める点滴を、足の付け根の上あたりからしてみるとのお話がありました。この点滴は、肺が良くなってから使っていたものだそうです。本当は肺や首からの方が良いのだそうですが、首は手が届くので外れてばい菌が入ったら大変、肺は何かあったら致命傷とのことで、下の方になりました。
　でも、何とも云えない状況は相変わらず続きます。声が出ないので伝える手段はメモ。でも体力のない父は必死で書いても解釈が・・あ、あんなに頑張ってるのに可哀想で見てられません。苦労続きの母も心配です。
　
　　癒える日を　父が指折る　神無月
　　初冬の　父の病は　長かりし

明日は、梅桜亭です。また雪国へと向います。

2005年11月20日 (日)  
　夜席２日間で「南極第一次観測隊物語」前編と後編に分けて、高座にかけさせてもらいました。でも、後編はかなり情け無かった・・。昨日はもう一回、後半を掛けてみたら、今度は何とかスラスラ出て来ました。覚えたつもりでも直ぐに忘れるので、あまり間隔を置かないで何処かで掛けるようにしないと。この作品は北村先生と著作権契約書を交わしておりますので、私だけしかやれないネタですが、大事にしまっておいたのでは何にもなりません。手に入るまで高座百ぺんといいますから。でも、ふうー、長講オリジナル講談をやりだすと大変だぁ・・。
　昨日いらしたお客さまで某講談塾の方に、この話は前編からやると一時間ものと言ったら「何人も出演するんだから、そんなに長いのダメだ」と、あったり前じゃないの、プロは長いものでも持ち時間に合わせて調整するんですよ。それにこの話は、前編だって重要なんです。お客様の中には、前編を聞いて後編も聞きたくなって、船の科学館まで来て下さった方が何名かおりましたよ・・戦後の苦しい時代に日本中が協力して夢を実現した、この話の良さをわかっている方です。

　今月はのっけから公私共に忙しく、本当云って講談に集中するのも気力が要ります。これからも色んな困難にぶつかるでしょう。その度毎に一歩進んでは二歩後ずさりでは大変です。何と言っても日頃が大事なんですね。
　また今日から北海道へ、札幌では北大博物館に寄ってカラフト犬タロに会ってきます。ウーゥー。（タロの鳴き声）

2005年11月18日 (金)  
　２日間は講談夜席です。北海道の実家では夜10時頃に就眠しますので、当然朝は７時頃に起床します。早起きは三文の得とはよく云ったもので、朝の空気は実に気持ちがいい。それに午前中が有功に使えますので、何事によらず仕事がはかどり、心身の健康に良いと実感できます。東京では、どうしても帰宅するまでの道のりが長いので、家にたどり着くのが遅くなります。お風呂に入って直ぐ眠るのも時間が惜しい気持ちになり、パソコン等夜更かしの原因になる作業が多くなります。夜席などで帰宅が遅い時は、出来るだけ翌朝にまわす事にしてこれからは早く眠るようにしましょう。
　今日は、２日目の講談夜席です。師匠がトリで、琴嶺先生、琴星先生、貞友先生それに梅星です。師匠は風邪の為？ハスキーボイスでした。北海道は雪で寒かった、私もちょっと風邪気味かな・・・。

2005年11月16日 (水)  
　昨日、北海道から帰りました。その足で国立演芸場へ、「講談祭り」がありました。結局、家に到着したのは午後11時頃でした。北海道と東京を行ったり来たりの生活です。10月31日の時点で、母は医師から「あと３日、長くて一週間、会わせたいたい人がいたら今のうちに」と、言われてました。それで、慌てて弟と帰ったのですが・・。
　父は、20年前に食道癌の手術をしてますので声が出ませんが、それでも息で話してました。それが、入れ歯を外して体に力も無くなっているものですから、何を言ってるかわからない事がしばしばです。そういう時は紙に書いてもらいますが、これも、力がないしで何だか謎解きをしてるみたいで、やっぱり大変です。完全看護なのですが、母が毎日午前中と夕方から2〜3時間父の元へ、母も70代後半で高齢ですから何かあったら大変です。私のいる間くらいは母を休ませて・・出来ることはこれくらいですか。父も頑張ってますので、私も・・。

2005年11月11日 (金)  
　師匠のお供で、あしがり郷の「瀬戸屋敷講談会」に。小田急線開成町に行くのはこれで２度目ですが、景色が良く空気が澄んでいて、何だかホッとするところです。こちらでお世話になった関係者の方々や町長さんが、師匠に地元の歴史を講談化するよう勧めておられました。
　昨日はまず、学校の校庭でよく見かけた「二宮金次郎」の話を講談にして演じておりました。何でも近くに金次郎の生家が残っているんだそうです。私もリュック背負って講談の台本読みながら歩くことがありますが、昔は車に轢かれたり、人とぶつかったりすることが無く、のんびりしてたんでしょうね。そんな時代に、現代に戻れることを条件にタイムスリップしてみたい。
　　
　だいぶ疲れも溜っていますが、２〜３日の空き日を利用して父の様子を見に行って参ります。

2005年11月10日 (木)  
　昨日は国立演芸場、「大江戸小粋組」の公演でした。これで年内の大きなイベントが終わり、一段落着きました。と同時に、得意の反省ばかりです。個人芸では紅先生とその日の新聞を講談調に読むという企画。つっかえず、間違わずに新聞読みが出来るかどうか、そればかりが気になって、大先輩方ばかりの楽屋ですのに色々と気がつかない事ばかり。出来はどうであれ、新聞読みが終った後はぐったりと疲れてしまい、後の踊りの時は疲れた顔してたそうです。プロならお客様の前では「いい顔」していなくてはならないのに・・やっぱり、私ってダメだな〜。今回も紅先生にフォローしてもらい、大変お世話になりました。私のように新聞読むのにこんなに神経すり減らしてるようじゃ見通し暗そうだ。３月の旗揚げ公演は無我夢中でしたから、苦労のしがいはそれなりにあったのですが、今回は、何かやり残したようなすっきりしない気持ちです。悔いのない人生を送るって難しい・・。

　今日は、開成町の「瀬戸屋敷」で講談です。